トランス・アヴァンギャルディア
【英】:TRANSAVANGUARDIA
1980年代に入ってからの現代美術の新しい傾向の一つで、一般にはその表現的な性格から、新表現主義(Neo−expressionism)といわれているもので、これがイタリアでは、トランス・アヴァンギャルディアとよばれている。1960年代以降のミニマル・アートやコンセプチュアル・アートなどのように、芸術はしだいに観念的な傾向を色濃くしていたのだが、その偏った傾向により、造形的に貧弱なものになりつつあった。そのことへの反動として、トランス・アヴァンギャルディアにおいて作家たちは、色彩や形態などの点で、自由で具象的な傾向を前向きに表現しようとする姿勢を示した。これは過去の表現主義やフォーヴィスムを見直すことによって、作品の中に野性的な活力をみなぎらせようとしたもので、粗野で素朴だが荒々しい魅力に満ちていた。
トランスアバンギャルド
(トランス・アヴァンギャルディア から転送)
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トランスアバンギャルド(Transavantgarde)は、1970年代後期・1980年代にイタリア中、それに西ヨーロッパの一部で吹き荒れた芸術運動で、新表現主義のイタリア版である。「transavantgarde」という新語はイタリアの美術評論家アキーレ・ボニート・ オリーヴァ(Achille Bonito Oliva)が作ったもので、「アバンギャルドを越えたもの」という意味である。トランスアバンギャルドはコンセプチュアル・アートを否定し、感情、とくに「喜び」を絵画や彫刻に再び導入した。この運動に参加した美術家たちはフィギュラティヴ・アートや象徴主義を復活させた。
- 1 トランスアバンギャルドとは
- 2 トランスアバンギャルドの概要
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