トランシーブ動作
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 18:51 UTC 版)
「トランシーバー (無線機)」の記事における「トランシーブ動作」の解説
トランシーバーではないが、送信機と受信機とが別々にある場合、送受信切り替えスイッチで送信動作と受信動作とが切り替えられるように両者をケーブル(トランシーブ・ケーブルという)で接続し、送受信切り替えスイッチの信号を送信機と受信機とで共有し、あたかもトランシーバーのように動作させることがある。これをトランシーブ動作という。 初歩的なトランシーブ動作では、通常連続可変の受信周波数と同じ周波数で送信機が動作できるように、キャリブレーションという操作を行う必要がある。これは次のような操作である。まず送受信切り替えスイッチで受信状態にし、受信機のメインダイアルで受信したい周波数に合わせる。次に送信機の周波数を受信機の周波数に合わせるために、受信状態のまま送信機から微弱な電波を発射して送信機からの電波が受信機で聞こえるように送信機のメインダイアルを回し、送信機の周波数が受信機の周波数と同じになるように調節する。送信機にはこの微弱な電波を発射するためにキャリブレーション・スイッチが備えられていることがある。この操作を行って初めて、あたかもトランシーバーのように同一周波数で送信・受信ができるようになる。 完全トランシーブ動作は、上記のキャリブレーション操作が不要になるように改良された機構である。これは、通常連続可変の受信周波数と同じ周波数で送信機が動作できるよう、送受信切り替えスイッチの信号だけでなく、受信機の可変周波数発振器 (VFO) の出力信号もケーブル(トランシーブ・ケーブル)などで送信機に供給することで実現されている。
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