トランジェント形フェラミスタ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/12 05:22 UTC 版)
「フェラミスタ」の記事における「トランジェント形フェラミスタ」の解説
トランジェント形フェラミスタでは磁心に用いられる材質は約7エルステッドで十分飽和する著しい非直線導磁率特性を持ったコアで非直線導磁率特性のみを用いて制御電流に比例した特性の変化を利用する。 構造はフェライトリングコア(非直線導磁率特性)の一部に穴が開けられており、この穴を通して信号コイルがトロイド状磁束を作るように巻かれていて、信号コイルの磁界は局部的に二つの穴の周囲にのみ生成されるようになっている。また制御コイルはこのリングコア全体に磁束を通すように巻かれている。次にこれらのコイルを高周波電源、信号コイル、負荷と直列に接続して制御コイルに制御信号が供給されるようにしておく。制御コイルに十分飽和するだけの電流を流すと信号コイルのインダクタンスを400:1まで変化させることが可能で、負荷に流れる電流を大幅に変化させることができる。またインダクタンスの変化により負荷に流れる電流の位相制御を行なうことができる。
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