トム・ゴーゼラニーとは? わかりやすく解説

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トム・ゴーゼラニー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/06 09:11 UTC 版)

トム・ゴーゼラニー
Tom Gorzelanny
ナショナルズ時代
基本情報
国籍 アメリカ合衆国
出身地 イリノイ州クック郡エバーグリーンパーク英語版
生年月日 (1982-07-12) 1982年7月12日(42歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
210 lb =約95.3 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2003年 MLBドラフト2巡目(全体45位)でピッツバーグ・パイレーツから指名
初出場 2005年9月20日 ヒューストン・アストロズ
最終出場 2016年7月3日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

トーマス・スティーブン・ゴーゼラニーThomas Stephen Gorzelanny, 1982年7月12日 - )は、アメリカ合衆国イリノイ州クック郡エバーグリーンパーク英語版出身の元プロ野球選手投手)。左投左打。

経歴

プロ入り前

2000年MLBドラフト38巡目(全体1132位)でシカゴ・ホワイトソックスから指名を受けたが、入団せずにカンザス大学へ進学した。

プロ入りとパイレーツ時代

トリトン・カレッジ英語版在学時の2003年MLBドラフト2巡目(全体45位)でピッツバーグ・パイレーツから指名され、77万5000ドルの契約金で入団[1]

2005年9月20日ヒューストン・アストロズ戦でメジャーデビュー。

メジャー3年目の2007年には32試合に先発して14勝6敗、防御率3.88を記録したが、翌2008年は防御率6点台と不振に陥り、その後も目立った成績は残せなかった。

カブス時代

2009年7月30日ケビン・ハート英語版ホセ・アスカニオジョシュ・ハリソンの計3選手とのトレードで、ジョン・グラボウと共にシカゴ・カブスへ移籍した[2]

2010年カルロス・ザンブラーノの代役で先発を任されることが多かった。オフにはカブスがマット・ガーザを獲得したことでトレード要員になった。

ナショナルズ時代

2011年1月19日に若手3選手との交換で、ワシントン・ナショナルズへ移籍した[3]。移籍1年目は5月に肘を痛めて故障者リストに入り[4]、後半戦はブルペンに回された。

2012年は主にロングリリーフとして起用され、防御率2点台と結果を出した。しかし、リリーフとしては割高な年俸がネックとなり、シーズン終了後にノンテンダーFAとなった[5]

ブルワーズ時代

2012年12月21日ミルウォーキー・ブルワーズと総額570万ドルの2年契約[6]を結んだ[7][8]

2013年は43試合に登板し、3勝6敗・防御率3.90だった。9月3日にから左肩の故障で離脱し、オフの12月7日に左肩の手術を行った。

2014年3月30日に前年の手術の影響で15日間の故障者リスト入りし[9]6月14日に復帰[10]。この年は23試合に登板し、0勝0敗・防御率0.86だった。オフの10月30日にFAとなった。

タイガース時代

2015年1月6日デトロイト・タイガースと100万ドルの1年契約を結んだ[11][12]。30試合に登板して防御率6点台と不振で、7月3日DFAとなった[13]。8日にAAA級トレド・マッドヘンズに異動した[14]。その後、8月9日に昇格し、再びメジャー契約を結んだ。最終的には自己最多の48試合に登板し、通算300試合登板を達成したが、復帰後もそれほど調子が上がる事なく防御率5.95でシーズンを終えた。オフの11月2日にFAとなった[15]

インディアンス時代

2015年12月21日クリーブランド・インディアンスとマイナー契約を結び、2016年スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[16]

2016年は開幕から傘下のAAA級コロンバス・クリッパーズでプレー。6月1日マーロン・バードの出場停止に伴って40人枠が空いたため、メジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[17]7月4日にDFAとなった[18]後、8日に40人枠を外れる形でAAA級コロンバスへ配属されたが、翌9日にFAとなった[19]

オリオールズ傘下時代

2016年7月24日ボルチモア・オリオールズとマイナー契約を結んだ。傘下のAAA級ノーフォーク・タイズで7試合に登板したが、8月13日に自由契約となった[19]

メッツ傘下時代

2017年2月15日ニューヨーク・メッツとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[19]。この年はマイナー3球団で計9試合に出場して、1セーブ、防御率7.04を記録した。オフの11月6日にFAとなった。

現役引退後

2019年アイオワ大学の投手コーチに就任し[20]2022年途中まで務めた。

2022年にアリゾナ・ダイヤモンドバックス組織に入り、傘下ルーキー級ACLダイヤモンドバックス英語版の投手コーチに就任[21]2023年には傘下AA級アマリロ・ソッドプードルズの投手コーチとなり、2024年まで務めた。

2025年からはマイナー巡回のリハビリ投手コーディネーターを務める[22]

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2005 PIT 3 1 0 0 0 0 1 0 0 .000 32 6.0 10 1 3 0 0 3 0 0 8 8 12.00 2.17
2006 11 11 0 0 0 2 5 0 0 .286 267 61.2 50 3 31 2 4 40 3 0 29 26 3.79 1.31
2007 32 32 1 1 0 14 10 0 0 .583 874 201.2 214 18 68 3 11 135 5 1 90 87 3.88 1.40
2008 21 21 0 0 0 6 9 0 0 .400 490 105.1 120 20 70 0 1 67 5 1 79 78 6.66 1.80
2009 9 0 0 0 0 3 1 0 1 .750 36 8.2 6 0 4 0 0 7 0 0 5 5 5.19 1.15
CHC 13 7 0 0 0 4 2 0 1 .667 168 38.1 39 6 13 0 1 40 1 0 25 24 5.63 1.36
'09計 22 7 0 0 0 7 3 0 2 .700 204 47.0 45 6 17 0 1 47 1 0 30 29 5.55 1.32
2010 29 23 0 0 0 7 9 1 1 .438 604 136.1 136 11 68 4 2 119 0 0 70 62 4.09 1.50
2011 WSH 30 15 0 0 0 4 6 0 4 .400 447 105.0 102 15 33 5 6 95 5 1 50 47 4.03 1.29
2012 45 1 0 0 0 4 2 1 9 .667 306 72.0 65 7 30 1 2 62 4 0 27 23 2.88 1.32
2013 MIL 43 10 0 0 0 3 6 0 6 .333 356 85.1 77 11 31 1 2 83 2 0 41 37 3.90 1.27
2014 23 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 95 21.0 22 1 8 0 2 23 0 0 3 2 0.86 1.43
2015 DET 48 0 0 0 0 2 2 0 2 .500 181 39.1 45 4 23 2 2 36 1 0 28 26 5.95 1.73
2016 CLE 7 0 0 0 0 1 0 0 1 1.000 18 3.0 4 1 5 1 0 4 0 0 7 7 21.00 3.00
MLB:12年 314 121 1 1 0 50 52 2 25 .490 3874 883.2 890 98 387 19 33 714 26 3 462 432 4.40 1.45

背番号

  • 61(2005年)
  • 50(2006年)
  • 24(2007年 - 2009年途中)
  • 22(2009年途中 - 同年終了)
  • 32(2010年 - 2015年)
  • 33(2016年)

脚注

  1. ^ 2003 Draft Picks for Round #2” (英語). The Baseball Cube. 2015年12月22日閲覧。
  2. ^ Carrie Muskat (2009年7月30日). “Cubs acquire lefties Grabow, Gorzelanny” (英語). MLB.com. 2015年12月22日閲覧。
  3. ^ Evan Drellich (2011年1月17日). “Cubs officially complete Gorzelanny trade” (英語). MLB.com. 2015年12月22日閲覧。
  4. ^ Bill Ladson (2011年5月27日). “Gorzelanny heads to DL with elbow issue” (英語). MLB.com. 2015年12月22日閲覧。
  5. ^ James Wagner; Adam Kilgore (2012年11月30日). “Nationals non-tender John Lannan, Jesus Flores, Tom Gorzelanny” (英語). Washington Post. https://www.washingtonpost.com/blogs/nationals-journal/wp/2012/11/30/nationals-non-tender-john-lannan-jesus-flores-tom-gorzelanny/ 2015年12月22日閲覧。 
  6. ^ 2013年は260万ドル、2014年は280万ドルで、契約金は30万ドル。
  7. ^ "Brewers sign lefty reliever Tom Gorzelanny" (Press release). MLB.com (Milwaukee Brewers). 21 December 2012. 2015年12月22日閲覧
  8. ^ Adam McCalvy (2012年12月22日). “Mutual fit: Crew, Gorzelanny agree on two-year deal”. MLB.com. 2015年12月22日閲覧。
  9. ^ "2014 Opening Day roster" (Press release). MLB.com (Milwaukee Brewers). 30 March 2014. 2015年12月22日閲覧
  10. ^ Adam McCalvy, Caitlin Swieca (2014年6月14日). “With Gorzelanny, Crew sport four lefties in 'pen”. MLB.com. 2015年12月22日閲覧。
  11. ^ "Tigers agree to terms with Tom Gorzelanny" (Press release) (英語). MLB.com (Detroit Tigers). 6 January 2015. 2015年1月7日閲覧
  12. ^ Tigers, Tom Gorzelanny agree” (英語). ESPN (2015年1月6日). 2015年1月7日閲覧。
  13. ^ Jason Beck (2015年7月3日). “Tigers DFA Joba, Gorzelanny in 'pen makeover” (英語). MLB.com. 2015年7月5日閲覧。
  14. ^ Chris McCosky (2015年7月8日). “Gorzelanny sticks with Tigers, will work on new delivery” (英語). The Detroit News. http://www.detroitnews.com/story/sports/mlb/tigers/2015/07/08/tom-gorzelanny-sticks-with-tigers-will-work-on-new-delivery/29872561/ 2015年12月22日閲覧。 
  15. ^ Transactions | Detroit Tigers” (英語). MLB.com (2015年11月2日). 2015年11月3日閲覧。
  16. ^ Jordan Bastian (2015年12月21日). “Indians add 2 lefties on Minor League deals”. 2015年12月22日閲覧。
  17. ^ Jordan Bastian (2016年6月1日). “Byrd gets 162-game suspension for PEDs” (英語). MLB.com. 2016年6月2日閲覧。
  18. ^ Todd, Jeff (2016年7月4日). “Indians Designate Joba Chamberlain, Tom Gorzelanny”. mlbtraderumors.com. 2016年7月6日閲覧。
  19. ^ a b c MLB公式プロフィール参照。2017年2月16日閲覧。
  20. ^ Steve Batterson (2019年1月28日). “Late move brings big-league experience to Hawkeyes”. Quad City Times. 2025年5月6日閲覧。
  21. ^ Diamondbacks Reveal Sod Poodles 2023 On-Field Staff”. MiLB.com (2023年1月20日). 2025年5月6日閲覧。
  22. ^ 2025 Minor League Preview”. AZ Snake Pit (2025年3月26日). 2025年5月6日閲覧。

関連項目

外部リンク




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