トゥルケヴィッチ法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/30 09:02 UTC 版)
ジョン・トゥルケヴィッチらが1951年に開発し、G. フレンズが1970年代に改良した方法が、もっとも簡便で効率的である。 その方法は、水にテトラクロロ金(III)酸とクエン酸ナトリウムとを少量溶かし、加熱するというものである。クエン酸イオンが還元剤および安定剤として働き、コロイド状の金が生じる。 この方法は、水中に分散した粒径10~20ナノメートルで単分散(英語版)の球状金ナノコロイドを作るのに適している。20ナノメートルより大きくすることもできるが、粒径のばらつきが大きくなり、形もきれいな球形になりにくくなる。 球状金コロイドが成長する際、まず金のナノワイヤが網状に生成し、それが球状に変化することが報告されている。 この方法で大きな粒子を作るには、クエン酸ナトリウムを減らす。クエン酸ナトリウムは金コロイドの表面の安定に必要なため、添加量が減れば、表面積を減らすために小粒子同士が結合し、結果として巨大粒子ができることになる。
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