ディオニュシオス1世の忠臣
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/27 06:56 UTC 版)
「シュラクサイのディオン」の記事における「ディオニュシオス1世の忠臣」の解説
ディオンはヒッパリノスの子で、姉アリストマケはシュラクサイの僭主ディオニュシオス1世の妻で、ディオニュシオス1世の娘アレテと結婚していた。ディオンはその知恵のためにディオニュシオス1世の寵愛を受け、高貴で気位が合って男らしい性格であり、シュラクサイでは富と名声において傑出した人物であった。紀元前387年にディオンは哲学者プラトンを呼び寄せてディオニュシオス1世を感化して賢君たらしめようとした。なお、ディオンはプラトンとは同性愛関係にあり、プラトンの稚児であったといわれている。ディオニュシオス1世は最初はこの高名な哲学者を敬っていたが、プラトンが最も勇気がないのは独裁者であり、正義心を持った者が幸福で不正義な人間は不幸であると説いたのを聞くと自分が非難されていると思い、プラトンをギリシアに送り届けるスパルタ人提督ポリスに彼を奴隷に売るか殺すよう求め、アイギナで奴隷に売らせた。
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