テーバイの怪物退治
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 16:32 UTC 版)
「アムピトリュオーン」の記事における「テーバイの怪物退治」の解説
テーバイに亡命したアムピトリュオーンはアルクメーネーと結婚しようとしたが、アルクメーネーは兄弟の復讐を結婚の条件とした。そこでテーバイの王クレオーンにタポス攻撃の協力を求めると、クレオーンはテーバイを苦しめている牝狐を退治することを協力の条件とした。この牝狐はテーバイに出没しては人々を襲っていた怪物で、何者にも捕まらないという運命にあったのでテーバイ人たちは牝狐を捕まえることができず、暴れないように定期的に子供を犠牲に捧げていた。 そこでアムピトリュオーンはアテーナイのトリコスのケパロスに助けを求めた。というのはケパロスの持つ犬(ライラプス)はどんな獲物でも捕らえることができるという運命を持っていたためである。アムピトリュオーンはタポス島との戦争で得られるであろう戦利品と引き換えにケパロスの犬をテーバイに連れてきて、狐狩りをはじめた。しかしケパロスの犬が牝狐を追い始めると、牝狐が捕まることも、ケパロスの犬が獲物を取り逃すことも運命に反していたため、ゼウスは両者を石に変えてしまった。
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