ティナ・ルプレヒトとは? わかりやすく解説

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ティナ・ルプレヒト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/06 10:41 UTC 版)

ティナ・ルプレヒト
基本情報
本名 クリスティナ・ルプレヒト
通称 Tiny Tina
階級 ミニマム級
身長 153cm
国籍 ドイツ
誕生日 (1992-08-23) 1992年8月23日(32歳)
出身地 アウクスブルク
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 17
勝ち 15
KO勝ち 3
敗け 1
引き分け 1
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ティナ・ルプレヒト(Tina Rupprecht、1992年8月23日 - )は、ドイツプロボクサーアウクスブルク出身。現WBAWBCIBFWBO女子世界アトム級統一王者。元WBC女子世界ミニマム級王者。世界2階級制覇王者

経歴

アマチュア

幼少期にキックボクシングを始め、14歳でボクシングに転向[1][2]

2009年と2010年にドイツアマチュア選手権U-19の部ピン級で連覇[3]。2011年と2012年はドイツ選手権のライトフライ級を優勝[3]。アマチュア戦績30勝5敗1分でプロ転向[4]

プロ

2013年12月7日、プロデビュー戦を1回50秒TKOで飾る[5]

2016年10月7日、ジョアナ・パストラーナ スペイン)を3-0(96-94×2、98-93)判定で破り、WBC女子世界ミニマム級シルバー王座を獲得[6]

2017年5月6日、Luisana Bolívar( ベネズエラ)を2-0(98-92×2、95-95)判定で破り、IBO女子インターコンチネンタルミニマム級王座を獲得[7]

2017年12月2日、Anne Sophie Da Costa( フランス)を10回3-0(97-92、98-91、99-90)判定で破りWBC女子世界ミニマム級暫定王座を獲得[8]

2018年6月16日、ヨカスタ・バジェ コスタリカ)を10回3-0(98-95、97-94×2)判定で破り小関桃の引退により空位になった正規王座を獲得[9]

2021年6月24日、カティア・グティエレス メキシコ)を10回2-0(97-93、96-94、94-96)の判定で破り5度目の防衛成功。

2023年3月25日、WBA王者セニエサ・エストラーダとの統一戦に挑むが、10回0-3(90-100×3)判定でプロ初黒星を喫し王座から陥落。

2024年1月13日、フリードリヒスハインにてファビヤナ・ビティチが持つWBC女子世界アトム級王座に挑み、10回3-0判定で王座獲得に成功し、2階級制覇を達成した。

2024年11月23日、ハイデルベルクでWBA・WBO女子世界アトム級統一王者松田恵里とWBA・WBC・WBO女子世界同級王座統一戦およびリングマガジン女子世界同級王座決定戦を行い[10]、10回3-0(97-92、96-93×2)判定勝ちでWBC王座初防衛およびWBA・WBO王座統一とリングマガジン王座獲得に成功した。試合後に前座のIBF女子世界同級タイトルマッチで挑戦者のファビヤナ・ビティチと対戦予定であったもののビティチの脱水症状で試合が中止となったIBF女子同級王者の山中菫がリングに上がり、興行を主催したプロモーターからドイツか日本のどちらかでルプレヒトと山中との間で世界女子同級4団体王座統一戦を来年に行う予定であると明かした[11]

アトム級4団体王座統一

2025年4月5日、ブランデンブルク州ポツダムでIBF女子世界アトム級王者の山中菫と4団体王座統一戦を行い、2-0判定勝ちでWBC王座2度目の防衛およびWBA・WBO王座初防衛とIBF王座獲得に成功、ドイツ人では男女通じて初、女子最軽量のアトム級でも初となる4団体王座統一を果たした[12]。この試合はアメリカのFIGHT SPORTSを通じ日本ではU-NEXTにて同リニアchで配信された。

戦績

  • プロボクシング:17戦 15勝 (3KO) 1敗 1分
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2013年12月7日 1R 0:50 TKO ヘレナ・トスネロワ  チェコ プロデビュー戦
2 2014年5月17日 1R 1:19 KO ラモーナ・パナイト  ルーマニア
3 2016年4月16日 1R 1:27 TKO ビクトリハ・ミハイロワ  ラトビア
4 2016年5月22日 6R 判定3-0 ヤナ・デニソワ ロシア
5 2016年10月7日 10R 判定3-0 ジョアナ・パストラーナ スペイン WBC女子世界ミニマム級シルバー王座決定戦
6 2017年5月6日 10R 判定2-0 ルイサナ・ボリバー ベネズエラ IBOインターコンチネンタル女子ミニマム級王座決定戦
7 2017年12月2日 10R 判定3-0 アン・ソフィー・ダ・コスタ フランス WBC女子世界ミニマム級暫定王座決定戦→正規王座に認定
8 2018年6月16日 10R 判定3-0 ヨカスタ・バジェ コスタリカ WBC防衛1
9 2018年12月15日 10R 判定3-0 ニオルキス・カレーノ ベネズエラ WBC防衛2
10 2019年4月6日 10R 判定1-1 マリセラ・キンテロ メキシコ WBC防衛3
11 2019年12月21日 10R 判定3-0 カタリーナ・ディアス スペイン WBC防衛4
12 2021年7月24日 10R 判定2-1 カティア・グティエレス メキシコ WBC防衛5
13 2022年12月10日 10R 判定3-0 ロシオ・ガスパー ペルー WBC防衛6
14 2023年3月25日 10R 判定0-3 セニエサ・エストラーダ アメリカ合衆国 WBA・WBC女子世界ミニマム級王座統一戦
WBC陥落
15 2024年1月13日 10R 判定3-0 ファビヤナ・ビティチ  チェコ WBC女子世界アトム級タイトルマッチ
16 2024年11月23日 10R 判定3-0 松田恵里(TEAM10COUNT) 日本 WBA・WBC・WBO女子世界アトム級王座統一戦
WBC防衛1
WBA・WBO・リングマガジン王座獲得
17 2025年4月5日 10R 判定2-0 山中菫真正 日本 WBA・WBC・IBF・WBO女子世界アトム級王座統一戦
WBA防衛1・WBC防衛2・IBF獲得・WBO防衛1
テンプレート

獲得タイトル

  • WBC女子世界ミニマム級シルバー王座
  • IBO女子インターコンチネンタルミニマム級王座
  • WBC女子世界ミニマム級暫定王座(防衛0=正規王座に認定)
  • 第8代WBC女子世界ミニマム級王座(防衛5)
  • 第4代WBC女子世界アトム級王座(防衛2)
  • 第9代WBA女子世界アトム級王座(防衛1)
  • 第6代WBO女子世界アトム級王座(防衛1)
  • リングマガジン女子世界アトム級王座
  • 第6代IBF女子世界アトム級王座(防衛0)

脚注

  1. ^ Interview mit Profiboxerin Tina Rupprecht”. SportFrauen (2017年8月4日). 2017年12月10日閲覧。
  2. ^ Christina Rupprecht Sportlerin des Jahres 2011”. Boxclub Haan at YouTube (2012年9月20日). 2016年1月21日閲覧。
  3. ^ a b Deutsche Meister seit 1922”. Bayerischer Amateur-Box-Verband e.V. (2013年1月9日). 2016年1月21日閲覧。
  4. ^ Zweite Haan Fight Night – Profi Boxen”. Sport in Augsburg (2014年5月18日). 2016年1月21日閲覧。
  5. ^ Schopf, Andreas (2013年12月9日). “Kurzer Prozess”. Augsburger Allgemeine. 2016年1月21日閲覧。
  6. ^ Augsburgerin Tina Rupprecht feiert ihren ersten WM-Gürtel”. Augsburger Allgemeine (2016年10月8日). 2016年10月8日閲覧。
  7. ^ Langner, Wolfgang (2017年5月8日). “Rupprecht ganz oben”. Augsburger Allgemeine. 2017年5月8日閲覧。
  8. ^ Langner, Wolfgang (2017年12月4日). “Tina Rupprecht und die Stunde der Sieger”. Augsburger Allgemeine. 2017年12月4日閲覧。
  9. ^ Tina Rupprecht holt sich auf Petkos Fightnight WBC WM Titel”. Sport in Augsburg (2018年6月17日). 2018年6月18日閲覧。
  10. ^ Tina Rupprecht To Face Eri Matsuda In Inaugural Ring Atomweight Title Clash”. RingTV (2024年10月17日). 2024年10月21日閲覧。
  11. ^ 【ボクシング】松田恵里、ドイツでの日本女子初の3団体統一戦でルプレヒトに判定負け 山中菫が来年にルプレヒトと4団体統一戦へ サンケイスポーツ 2024年11月24日
  12. ^ “IBF女子アトム級王者山中菫、4団体統一ならずプロ初黒星 統一王者ルプレヒトに判定負け”. 日刊スポーツ. (2025年4月6日). https://www.nikkansports.com/battle/news/202504060000281.html 

関連項目

外部リンク

暫定王座決定戦 対戦者
Anne Sophie Da Costa
WBC女子世界ミニマム級暫定王者
2017年12月2日 - 2018年6月16日
次暫定王者
正規王座決定戦により消滅
空位
前タイトル保持者
小関桃
第8代WBC女子世界ミニマム級王者

2018年1月29日 - 2023年3月25日

次王者
セニエサ・エストラーダ
前王者
ファビヤナ・ビティチ
第4代WBC女子世界アトム級王者

2024年1月13日 - 現在

次王者
N/A
前王者
松田恵里
第9代WBA女子世界アトム級王者

2024年11月23日 - 現在

次王者
N/A
前王者
松田恵里
第6代WBO女子世界アトム級王者

2024年11月23日 - 現在

次王者
N/A
前王者
山中菫
第6代IBF女子世界アトム級王者

2025年4月5日 - 現在

次王者
N/A



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