ティトフ家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/11/05 03:27 UTC 版)
「アレクセイ・ティトフ」の記事における「ティトフ家」の解説
ティトフ家は、ロシア内外の音楽家が集まるサンクトペテルブルクの芸術界の中心の一つだった。一族にはロシア帝国の軍歴を持つ作曲家が多く、アレクセイの弟セルゲイ・ニコラエヴィチ・ティトフ(1770年 - 1825年)は陸軍中将で作曲家、チェリストである。セルゲイの作品として、ゲーテの『若きウェルテルの悩み』を題材にしたバレエ『新しきウェルテル』(1799年)やオペラ・ボードヴィル『農民たち、またはお呼びでない者たちの出会い』などがあり、これらの作品では、舞台衣装に当時の日常のものを用いたり、ナポレオンがロシアに侵入した1812年ロシア戦役での出来事をストーリーに盛り込むなど、舞台に時事性を反映させる試みが見られる。また、アレクセイの子ニコライ・アレクセーヴィチ・ティトフ(1800年 - 1875年)も父親と同じ陸軍少将であり、19世紀前半を代表するロマンスの作曲家となった。 このほか、アレクセイの子でニコライの弟ミハイル(ミハイル・アレクセーヴィチ・ティトフ、1804年 - 1853年)、セルゲイの子ニコライ(ニコライ・セルゲーヴィチ・ティトフ、1798年 - 1843年)も作曲家である。
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