タマシイの住むコドモ
作者西尾維新
収載図書ニンギョウがニンギョウ
出版社講談社
刊行年月2005.9
シリーズ名講談社ノベルス
タマシイの住むコドモ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/23 14:51 UTC 版)
「ニンギョウがニンギョウ」の記事における「タマシイの住むコドモ」の解説
映画鑑賞から1週間後、「私」の右足が腐敗を始めた。腕の立つ人体交換屋を知っているという五番目の妹に連れられ、「私」は人体交換屋が住む■■わま■■さ■へ向かった。到着後も奥へと進んでいくと、構造上1人でしか入れない倉庫のような建物に辿り着き、「私」は五番目の妹を残し1人で進んでいく。 廊下を抜けると、待合室のような場所で熊の少女が茶を飲んでいた。このような辺鄙な場所に何をしにきたのかと尋ねる熊の少女に、「私」は右足の修理に来たことを話す。驚く熊の少女は自分の右足も腐るのではないかと危惧するが、「私」の見立てでは問題ないようだった。 古い図書室の奥まった空間へ通された「私」は人体交換屋に右足を診察され、右足が妊娠していることを告げられる。出産か中絶か選択肢はあるが、今すぐ決断しなくてもよいと人体交換屋は言う。「私」は図書室を出、まだ茶を飲んでいた熊の少女に事情を説明する。二十三人もの妹がいる「私」はこれ以上家族を増やすわけにはいかず、かといって産まれようとしている命を無碍にもできなかった。熊の少女は「私」に子を産むよう勧め、自分が育てると言う。 人体交換屋の仕事は迅速で、気が付くと右足は元に戻っていた。熊の少女は子を抱きかかえ去っていった。いつか熊の少女に報いねばならないと考えつつ五番目の妹とともに帰ろうとすると、「私」は道中痛みを訴えていた右目が腐り落ちていたことに気付いた。
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