タブラ_(ゲーム)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > タブラ_(ゲーム)の意味・解説 

タブラ (ゲーム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/07 06:32 UTC 版)

13世紀のカルミナ・ブラーナに記録された、タブラに興ずる人の中世の挿絵
480年に東ローマ帝国皇帝ゼノンが興じたタブラの記録。 530年頃に記されたアガティアスの小詩によると[要検証]、サイコロの目2、5、6はゼノンにとって不運なものでピースが8箇所に分断してしまった。[1]

タブラは、帝政ローマ時代に考案されたボードゲームの一つで、一般にバックギャモンの直接の祖先と考えられている。

タブラに関する最初期の記述は、ミリネのアガティアス(527年-567年)が記した、ビザンティン皇帝ゼノン(476年-481年)が登場する小詩(エピグラム)に見られる。サイコロの目によって優位に立ったり窮地に陥ったりするゲームに興じたという。タブラのルールは、この小詩を基にルイ・ベック・ド=フキエールフランス語版により19世紀に再現された[2][3]

タブラはルドゥス・ドゥオデキム・スクリプトルム英語版が洗練され、3列の内中央の列が無くなり外側の2列が残ったものと考えられている[3]。ゲームは現代のバックギャモンのボードとほぼ同じボード上で行う[2]。二人のプレーヤーは、各々15個のピースを持ち、3つのサイコロの目に従い、ピースをボード沿いに反対側へ進める[2][3]。ボード上に単独で止まったピースを攻撃できるルールが採用された[2]

参照

  1. ^ Robert Charles Bell, Board and table games from many civilizations, Courier Dover Publications, 1979, ISBN 0-486-23855-5, pp. 33-35.
  2. ^ a b c d Austin, Roland G. "Zeno's Game of τάβλη", The Journal of Hellenic Studies 54:2, 1934. pp 202-205.
  3. ^ a b c Austin, Roland G. "Roman Board Games. II", Greece & Rome 4:11, February 1935. pp 76-82.

外部リンク


「タブラ (ゲーム)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「タブラ_(ゲーム)」の関連用語

タブラ_(ゲーム)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



タブラ_(ゲーム)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのタブラ (ゲーム) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS