タシロマメとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > タシロマメの意味・解説 

タシロマメ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/27 10:35 UTC 版)

タシロマメ
タシロマメの花
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : マメ群 fabids        (真正バラ類I eurosids I)
: マメ目 Fabales
: マメ科 Fabaceae
亜科 : デタリウム亜科 Detarioideae
: アフゼリア連 Afzelieae
: タシロマメ属 Intsia
: タシロマメ I. bijuga
学名
Intsia bijuga (Colebr.) Kuntze
和名
タシロマメ

タシロマメ(田代豆[1]、学名:Intsia bijuga)はマメ科タシロマメ属の常緑高木

別名シロヨナ[1][2][3]、シロマメ[3]、タイヘイヨウテツボク[1]。和名は明治中期に沖縄・台湾の植物を研究した田代安定にちなむ[1][2]

環境省カテゴリー 絶滅危惧種IA類(CR)[4]

絶滅危惧IA類 (CR)環境省レッドリスト

特徴

高さ10–20 m。偶数羽状複葉が互生する。小葉は通常1–2対、まれに3対、やや湾曲した広卵形で重なり合う[1]。小葉は全縁で楕円形、長さ約7–15 cm、幅約4–9 cm[4]。枝先に短い円錐状の花序が頂生する。花は赤く長い雄しべが目立ち、花弁は1枚のみが発達し、白から淡紅色に変化する。豆果は黒褐色で扁平、長さ10–25 cm、中に長さ25 mm程度の平たい種子を3–6個有する。種子は海流で散布され、まれに九州でも漂着し発芽する[2]

タシロマメの若葉(偶数羽状複葉)

分布と生育環境

石垣島、西表島。国外では台湾、中国南部、熱帯アジア、オーストラリア、ポリネシア、マダガスカル、インドなど[3][2][1]。海岸やマングローブ林の内陸側、河口付近の岩場などに生える。

利用

材は比重が大きく光沢があり、唐木に準ずる銘木で、家具や建築等の装飾面に利用される[5]。堅く、シロアリに強い良質の建材となるため、古くから伐採・利用され、明治初期までには激減した[1][4]アメリカ合衆国グアム準州の木(Ifit)[6]

脚注

  1. ^ a b c d e f g (大川 & 林 2016, p. 104)
  2. ^ a b c d (中西 2020, p. 210)
  3. ^ a b c (米倉 & 梶田 2003)
  4. ^ a b c (沖縄県 2018, p. 188)
  5. ^ (天野 1989, p. 111)
  6. ^ (University of Guam 2017)

参考文献

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  タシロマメのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「タシロマメ」の関連用語

タシロマメのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



タシロマメのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのタシロマメ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS