タイプA 唯物論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 02:28 UTC 版)
「デイヴィッド・チャーマーズ」の記事における「タイプA 唯物論」の解説
タイプA 唯物論(たいぷえーゆいぶつろん、Type-A Materialism)は認識論的ギャップを否定する。仮に肯定するとしてもそれは容易に埋まるものとする。当然存在論的ギャップの存在は否定する。この立場からすれば意識のイージーな問題がすべて解決されれば、もはや意識のハードな問題と言えるようなものは何も残らない。クオリアの反転や欠如は想定不可能であり、マリーは白黒の部屋から出ても現象的なものについての新しい知識は何も得ない(仮に何かを獲得するとしてもそれはある種の能力である)。この立場は、消去主義的唯物論の形をとって意識を存在しないとする、または行動主義的・機能主義的な用語で定義する形の中で意識を存在するとする、といった結果になるとする。チャーマーズはタイプA 唯物論者の例としてダニエル・デネット、フレッド・ドレツキ、ギルバート・ハーマン、デイヴィッド・ルイス、ギルバート・ライルなどを挙げる。
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