ソワソン管区
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ソワソン管区(ソワソンかんく、英語: Domain of Soissons)またはソワソン王国(ソワソンおうこく、英語: Kingdom of Soissons)は、古代末期のガリア北部にあった地域である。461年にローマ人の軍人アエギディウスが西ローマ帝国から独立して独自の勢力を築き、滅亡する486年までローマ人の頭領による支配を維持した。アエギディウスが没する465年頃になると既にローマ的な行政の仕組みは機能しなくなっており[1]、アエギディウスの子シアグリウスの時代にはゲルマン的な支配に移行していたようである[2]。ガロ・ローマ王国と呼ばれることもある。
- ^ 南川2018、pp.76-77。
- ^ a b c d H.R.ロイン「シアグリウス」『西洋中世史事典』、東洋書林、1999年。
- ^ エドワード・ギボン『ローマ帝国衰亡史』5巻、岩波書店、村山勇三(訳)、1954年、p.340。
- ^ 『アシェット版 図説ヨーロッパ歴史百科 系譜から見たヨーロッパ文明の歴史』原書房、p.100。
- ^ 亡命後もネポスはダルマチアで依然として西ローマ皇帝を称していたが、イタリアではフラウィウス・オレステスの息子ロムルス・アウグストゥルスが西ローマ皇帝に擁立されていた。ロムルス・アウグストゥルスは476年にオドアケルによって廃位され、ネポスは480年にダルマチアで暗殺された。
- ^ エドワード・ギボン『ローマ帝国衰亡史』5巻、岩波書店、村山勇三(訳)、1954年、p.341。
- 1 ソワソン管区とは
- 2 ソワソン管区の概要
- 3 参考文献
- 4 関連項目
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