ソルバイト
sorbite | ||
マルテンサイトをやや高い温度に焼戻しして粒状に析出成長したセメンタイトとフェライトの混合組織で、セメンタイト粒子が約400倍の光学顕微鏡下で認められる組織(焼戻トルースタイト)。又は、焼入れの際に600~650℃以下の温度で生成した微細パーライト組織(焼入ソルバイト)。
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ソルバイト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/10 02:46 UTC 版)
ソルバイト(英: sorbite)とは、鋼の組織の一種であり、マルテンサイトを約500 - 650℃程度で焼戻しすることにより得られる、微細なセメンタイトとフェライトの混合組織である[1][2]。名称は、1863年に発見したイギリスの顕微鏡学者ヘンリー・ソービーに由来する[3]。以前は焼戻しソルバイトや一次ソルバイトと呼ばれていたが、現在では単にソルバイトと呼ばれる[4]。また、同じく現在ではあまり使用されないが、トルースタイトよりセメンタイト粒が粗いことから、日本の冶金学者本多光太郎による粗粒陂(ソルビー)という漢字の当て字がある[3]。
- ^ a b c 山方三郎 『図解入門 よくわかる最新熱処理技術の基本と仕組み』 秀和システム、2009年、第1版、58-59頁。ISBN 978-4-7980-2269-7。
- ^ a b c d 藤木榮 『金属材料の組織変化と疲労強度の見方』 日刊工業新聞社、2004年、初版、9頁。ISBN 4-526-05238-8。
- ^ a b 大和久重雄 『熱処理のおはなし』 日本規格協会、2006年、訂正版、57-58頁。ISBN 4-542-90108-4。
- ^ a b c 金属用語辞典編集委員会 『金属用語辞典』 アグネ技術センター、2004年、初版、220頁。ISBN 4-901496-14-X。
- ^ 不二越熱処理研究会 『新・知りたい熱処理』 ジャパンマシニスト社、2001年、初版、18頁。ISBN 4-88049-035-0。
- ^ a b 藤木榮 『金属材料の組織変化と疲労強度の見方』 日刊工業新聞社、2004年、初版、108-109頁。ISBN 4-526-05238-8。
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