ソドム (バンド)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ソドム (バンド)の意味・解説 

ソドム (バンド)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/09 08:28 UTC 版)

ソドム

ドイツ・バレンシュテット公演(2018年7月)
基本情報
出身地 ドイツ
ノルトライン=ヴェストファーレン州ゲルゼンキルヒェン
ジャンル スラッシュメタル[1][2][3]
ブラックメタル[1][2][3]
デスメタル[2][3]
クロスオーバー・スラッシュ[3]
グルーヴ・メタル[3]
活動期間 1981年 - 現在
レーベル SPV/Steamhammer
ドラッカー
ナパーム・レコード
公式サイト www.sodomized.info
メンバー トム・エンジェルリッパー (Vo/B)
フランク・ブラックファイア (G)
ヨルク・セガッツ (G)
トニー・メルケル (Ds)
旧メンバー クリス・ウィッチハンター (Ds)
ベルネマン (G)
ボビー・ショットコウスキ (Ds)
マッカ (Ds)
ほか別記参照

ソドムSODOM)は、ドイツ出身のスラッシュメタルバンド

ジャーマン・スラッシュの代表格であり、日本では「クリーター」「デストラクション」と共に認知されている。デビュー以来3人組のスタイルを頑なに守ってきたが、2018年から4人編成に移行した。トム・エンジェルリッパーを除き、メンバーチェンジが非常に多いバンドである。

略歴

1980年代

主宰トム・エンジェルリッパー(Vo/B) 2005年
  • 1981年、トム・エンジェルリッパー(Vo/B)、アグレッサー(G)、ライナー・フォッケ(Ds)により結成される。
  • 1982年、フォッケが脱退し、クリス・ウィッチハンター(Ds)が加入。
  • 1983年、デモテープ『Witching Metal』をリリース。
  • 1984年、デモテープ『Victims of Death』をリリース。アグレッサーが脱退し、グレイヴ・ヴァイオレイターが新ギタリストとして加入。西ドイツのインディペンデント・レーベルSteamhammerと契約する。
  • 1984年、5曲入りEP『イン・ザ・サイン・オブ・イーヴィル - In The Sign Of Evil - 』をリリース。グレイヴが脱退し、デストラクターが新ギタリストとして加入。
  • 1985年、1stアルバム『オブセスド・バイ・クルエルティ - Obsessed By Cruelty - 』をリリース。本アルバムまではブラックメタルの要素が強い音楽性である。後にデストラクターが脱退(その後、クリーターに加入)。
  • 1986年、新ギタリストとしてフランク・ブラックファイアが加入。3曲入りEP『エクスパース・オブ・ソドミィ - Expurse Of Sodomy - 』をリリース。本アルバムから本格的にスラッシュメタルのサウンドとなる。クリーター、ダーク・エンジェルとともにヨーロッパツアーを行う。
  • 1987年、2ndアルバム『パーセキューション・マニア - Persecution Mania - 』をリリース。
  • 1988年、ライブアルバム『モータル・ウェイ・オブ・ライヴ - Mortal Way Of Live - 』をリリース。
  • 1989年、3rdアルバム『エージェント・オレンジ - Agent Orange - 』をリリースし。西ドイツのナショナルチャートの37位にランクインし、ドイツ国内で10万枚の売り上げを記録する。フランクが脱退(その後、クリーターに加入)。後任に、元アサシンのマイケル・ホフマンが新ギタリストとして加入。

1990年代

  • 1990年、4thアルバム『ベター・オフ・デッド - Better Off Dead - 』をリリース。スタジオのエンジニアの就任のためマイケルが脱退し、当時21歳の無名の新人アンディ・ブリングスが新ギタリストとして加入。
  • 1991年、初来日。
  • 1992年、5thアルバム『タッピング・ザ・ヴェイン - Tapping The Vein - 』をリリース。本アルバムではトムのグロウルがフィーチャーされ、よりデスメタルの要素が強いサウンドとなる。その後アルコール依存症とテクニック不足を理由にクリスが解雇され、元リヴィング・デスのアトミック・シュタイフが新ドラマーとして加入。
  • 1993年、オーストリアの歌手、ウド・ユルゲンスのカヴァー曲を表題にしたミニアルバム『アーバー・ビッテ・ミット・ザーネ - Aber Bitte Mit Sahne - 』をリリース。
  • 1994年、6thアルバム『ゲット・ホワット・ユー・ディザーヴ - Get What You Deserve - 』をリリース。本アルバムから8thアルバムまではハードコア・パンクの要素が強いサウンドとなる。本アルバムでは所謂「オーバーダブ」を施さず、ライブ音源のように3人で演奏した音をそのままアルバムに収録している。ライブアルバム『マルーンド・ライヴ - Marooned Live - 』をリリース。アンディが脱退し、ダーク・ストラーリが新ギタリストとして加入。
  • 1995年、7thアルバム『マスカレード・イン・ブラッド - Masquerade In Blood - 』をリリース。
  • 1996年、ダークがドラッグの使用・売買の容疑で逮捕される。そのため、アルバムに伴うツアーは中止となり、一時活動停止状態に陥る。アトミックが脱退し、ボビー・ショットコウスキ(Ds) とベルネマン(G) が加入。
  • 1997年、8thアルバム『ティル・デス・ドゥ・アス・ユナイト - 'Til Death Do Us Unite - 』をリリース。
  • 1999年、9thアルバム『コード・レッド - Code Red - 』をリリース。

2000年代

イタリア・フィレンツェ公演 (2007年6月)
  • 2001年、10thアルバム『M-16』をリリース。クリーター、デストラクションとともにツアーを行う。
  • 2002年、ライブイベント「EXTREME THE DOJO」の第3回目への出演のため、10年ぶり3度目の来日を行う。
  • 2003年、バンコクでのライブを収めたアルバム『ワン・ナイト・イン・バンコク - One Night In Bangkok - 』をリリース。
  • 2006年、11thアルバム『ソドム - Sodom - 』をリリース。9月に「THRASH DOMINATION 06」のため来日し、デス・エンジェル、オンスロート、ドラゴンロードと共演する。
  • 2007年、デビューEP『イン・ザ・サイン・オブ・イーヴル』に当時の未発表曲を加え、発表当時のメンバーで再録した12thアルバム『ファイナル・サイン・オブ・イーヴィル - Final Sign Of Evil』をリリース。クリスにとっては遺作の一つになる。
  • 2008年、9月7日に元メンバーのクリスが43歳で死去。死因は肝不全。

2010年代

  • 2010年にドラマーのボビーが個人的理由により脱退。10月に後任ドラマーに元DESPAIRのマッカを迎える。11月、13thアルバム『イン・ウォー・アンド・ピーシズ - In War And Pieces』をリリース。ホビーは本アルバムまでの担当となった。
ドイツ・ライプツィヒ公演 (2013年6月)
  • 2013年4月、14thアルバム『エピトミ・オブ・トーチャー - Epitome Of Torture』をリリース。
  • 2015年3月、「THRASH DOMINATION 15」にて5度目の来日を果たす。
  • 2016年8月、15thアルバム『ディシジョン・デイ - Decision Day』をリリース[5]
  • 2018年1月、ベルネマン(Gt)とマッカ(Ds)が脱退し、全盛期時代の旧メンバー フランク・ブラックファイア(Gt)が29年ぶりに復帰。他2名が新加入し4人編成に移行[6]。同年11月、4人編成として初の新作EP「Partisan」をリリース。脱退した2名は後にバンド「BONDED」を結成。[7]
  • 2019年11月、昨年に続く新作EP「Out of the Frontline Trench」を発表し、日本では前作とカップリングした企画盤『アウト・オヴ・ザ・フロントライン・トレンチ + パルチザン』としてリリース[8]

2020年代

  • 2020年、ドラマーのステファン・ハスキーが脱退。後任にトニー・メルケルが加入。11月、4人編成初となる16thアルバム『ジェネシス・ナインティーン - Genesis XIX』をリリース[9]

メンバー

※2021年5月時点

現ラインナップ

  • トム・エンジェルリッパー (Tom Angelripper、本名:Thomas Such) - ボーカル/ベース (1981- )
  • フランク・ブラックファイア (Frank Blackfire、本名:Frank Gosdzik) - ギター (1986-1989, 2018- )
  • ヨルク・セガッツ (Yorck Segatz) - ギター (2018– )
  • トニー・メルケル (Toni Merkel) - ドラムス (2020- )

旧メンバー

ギター
  • アグレッサー (Aggressor、本名:Frank Testegen) (1981-1984)
  • グレイヴ・ヴァイオレイター (Grave Violator、本名:Pepi Dominic) (1984-1985, 2007)
  • デストラクター (Destructor、本名:Michael Wulf) (1985 - 1986) ♱RIP.1993年
  • ミヒャエル・ホフマン (Michael Hoffman) (1990)
  • アンディ・ブリングス (Andy Brings) (1991-1995)
  • ダーク・ストラーリ (Dirk Strahlimeier) (1995-1996) ♱RIP.2011年
  • ベルネマン (Bernemann、本名:Bernd Kost) (1996-2018)
ドラムス
  • ライナー・フォッケ (Rainer Focke) (1981)
  • クリス・ウィッチハンター (Chris Witchhunter、本名:Christian Dudeck) (1982-1993, 2007) ♱RIP.2008年9月7日
  • アトミック・シュタイフ (Atomic Steif、本名:Guido Richter) (1993-1996)
  • ボビー・ショットコウスキ (Bobby Schottkowski) (1996-2010)
  • マッカ (Markus "Makka" Freiwald) (2010-2018)
  • ステファン・ハスキー (Stefan "Husky" Hüskens) (2018-2020)

ディスコグラフィ

スタジオアルバム

ライブアルバム

EP他

  • Witching Metal (Demo) (1983年)
  • Victims of Death (Demo) (1984年)
  • 『イン・ザ・サイン・オブ・イーヴィル』- In The Sign Of Evil (1984年)
  • 『エクスパース・オブ・ソドミィ』- Expurse Of Sodomy (1987年)
  • 『オウスゲボム』- Ausgebombt (1989年)
  • 『ザ・ソウ・イズ・ザ・ロウ』- The Saw Is the Law (1991年)
  • 『アーバー・ビッテ・ミット・ザーネ』- Aber Bitte mit Sahne (1993年)
  • Sacred Warpath (2014年)
  • Partisan (2018年)
  • Out of the Frontline Trench (2019年)
    • 『アウト・オヴ・ザ・フロントライン・トレンチ + パルチザン』(2019年) - 日本独自企画

コンピレーション

DVD

  • Lords Of Depravity Part1 (2005年)

出典

  1. ^ a b Sodom - ソドム”. Cube Music. 2014年8月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月1日閲覧。
  2. ^ a b c Sodom”. Sputnikmusic. 2023年3月1日閲覧。
  3. ^ a b c d e Sodom|Biography”. オールミュージック. All Media Guide. 2023年3月1日閲覧。
  4. ^ Strahli”. Encyclopaedia Metallum. 2021年11月14日閲覧。
  5. ^ ソドムが3年ぶりの新アルバム『Decision Day』を8月発売 - amass
  6. ^ ソドムが新ラインナップを発表、新たに4人組バンドに”. amass (2018年1月23日). 2018年3月9日閲覧。
  7. ^ 元ソドムのベルネマンとマッカが新バンドBONDEDを結成、新曲MVあり”. amass.jp. 2021年11月14日閲覧。
  8. ^ Sodom(ソドム)2枚のEPをカップリングした日本企画盤『アウト・オヴ・ザ・フロントライン・トレンチ + パルチザン』をリリース”. TOWER RECORDS (2019年11月20日). 2020年5月12日閲覧。
  9. ^ ソドム 新アルバム『Genesis XIX』を11月発売”. amass (2020年9月20日). 2021年5月29日閲覧。

外部リンク


「ソドム (バンド)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ソドム (バンド)」の関連用語

ソドム (バンド)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ソドム (バンド)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのソドム (バンド) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS