センター (アメリカンフットボール)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/17 21:37 UTC 版)
センター(C)は、アメリカンフットボール、カナディアンフットボールで、攻撃ラインの中心に位置するポジションである。センターが他の選手(主にクォーターバック)にボールを渡すことにより(スナップという)、プレーが開始される。
役割
センターの役割としてまず挙げられるのは、プレー開始時のクォーターバックへのボールの受け渡しであり、この受け渡しはスナップと呼ばれている。スナップ後はブロックが主な役割となるが、スナップ後にすぐさまブロックの体勢に入る必要があり、敏捷性が求められる[1]。
センターのスナップは主にクォーターバックが受け取るが、フィールドゴールではホルダー、パントではパンターがスナップを受け取る。また、通常の攻撃でもクォーターバックにスナップしなければならないという規則はなく、ボールを触ることができる有資格選手であれば、スナップを受け取ることは可能である。ワイルドキャットフォーメーションのようにランニングバックがスナップを受け取るプレーも存在する[2]。
スナップは直接クォーターバックに手渡しするものもあれば、ショットガンフォーメーションのようにセンターから離れた位置にセットしたクォーターバックに対してする場合もある。また、パントやフィールドゴール(スペシャルチームと呼ばれる)では、長い距離のスナップをしなければならないが、スペシャルチームにおけるスナップの失敗は、ほとんどの場合、大きな損失につながるため、NFLでは長い距離のスナップ用のセンター(ロングスナッパーと呼ばれる)を用意している場合が多い。
センターにはボールをスクリメージラインにセットした後、相手のディフェンスの布陣を読み取り、他のライン選手にブロックなどの指示を出す役目もあるため、経験と戦術理解力も要求される[1]。
背番号
センターの背番号は50番から79番と規定されており、攻撃ラインのポジションのうち、センターの選手だけが50番台の着用が認められている。
脚注
- ^ a b 『よくわかるアメリカンフットボール』(大橋誠 監修 実業之日本社 ISBN 9784408453583)P50
- ^ ドルフィンズのワイルドキャットは今季も健在!NFL JAPAN 2009年8月23日
オフェンス | ディフェンス | スペシャルチーム | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ラインメン | オフェンシブタックル(T) センター(C) オフェンシブガード(G) | ラインメン | ディフェンシブタックル(DT) ノーズタックル(NT) ディフェンシブエンド(DE) | キッキング | プレースキッカー(K) パンター(P) | ||||
クォーターバック(QB) | ラインバッカー(LB) | スナッピング | ロングスナッパー, ホルダー | ||||||
ランニングバック(RB) | ディフェンスバック | コーナーバック(CB) セイフティ(S) | リターニング | キックリターナー(KR) パントリターナー(PR) | |||||
レシーバー | ワイドレシーバー(WR) タイトエンド(TE) | ||||||||
タックリング | スペシャルチーマー |
「センター (アメリカンフットボール)」の例文・使い方・用例・文例
- センターライン
- ショッピングセンター
- 総合医療センター
- 地域センター
- その車はセンターラインを越えるとトラックに正面からぶつかった
- あの新しいショッピングセンターはこの近辺の商売に損害を与えている
- そのトラックはセンターラインを越えた
- 彼はセンターに2塁打のライナーを打った
- センター内を案内しましょうか
- 打者はセンターへシングルヒットを打った
- 彼はやっと親の目を盗んで逃げ出しゲームセンターへ行った
- 国中に大きなショッピングセンターが次々と現れている
- メルトンは8試合にセンターで先発した
- 彼は最初は児童センターでは補助職員だった
- スペースシャトルはケネディ宇宙センターに着陸した
- 役員会が17日、建労センターで開催された
- 次の通り、2箇所に臨床研究データセンターを設置します
- 当センターは最先端の設備を備えております
- 登録センターの情報化推進委員会が11日、めがね会館で開かれる
- 彼が彼女をゲームセンターに誘う
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