センジュリアン上陸とイムディーナ占領
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/15 14:26 UTC 版)
「フランスのマルタ占領」の記事における「センジュリアン上陸とイムディーナ占領」の解説
クロード=アンリ・ベルグラン・ド・ヴァーボワ率いる部隊は、センジュリアン周辺に上陸した。グランド・ハーバーから騎士団海軍のガレー1隻、ガレオット2隻、帆船1隻の艦隊が出撃してこれを阻止しようとしたが、フランス軍を止めることはできなかった。 第4軽歩兵連隊の3個大隊と、第19戦列歩兵連隊の2個大隊が上陸した。マルタ軍の数個中隊が形ばかりの抵抗をしたのち、ヴァレッタへ撤退した。フランス軍は後を追ってヴァレッタを包囲し、後からマルサシロクのドゼー隊も合流した。騎士団の守備隊は街の外に出撃して反撃し、フランス軍が後退するとそれを追った。しかし彼らは第19戦列歩兵連隊の1個大隊の奇襲を受け、混乱状態に陥った。そのうえでフランス軍が改めて全面的に押し寄せてきたため、守備隊は街の要塞に逃げ帰らざるを得なかった。守備隊の騎士団旗は、フランス軍に奪われた。 ヴァレッタ包囲中に、ヴァーボワは古都イムディーナにも部隊を差し向けた。守備隊はフランス軍上陸の際に既に撤退していた。「司教の宮殿」で開かれたイムディーナの評議会では抵抗は無駄だと判断され、住民の宗教、自由、財産が尊重されることを条件に降伏することに決した。12時ごろに交渉がまとまり、イムディーナはヴァーボワに降伏した。
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