スランプとコンクリートの強度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/26 02:44 UTC 版)
「スランプ試験」の記事における「スランプとコンクリートの強度」の解説
一般的にコンクリート中の水を多くすることによりスランプが大きくなるが、水を過剰に加えるとコンクリートの強度低下につながる。コンクリートと水との関係は水セメント比と呼ばれる重量比率が建築基準法の関係法規で定められている。水を過剰に使用することなく、コンクリートの流動性を確保するため、コンクリートに混ぜて使用される混和剤という薬品(AE剤やAE減水剤)もある。コンクリートの強度に対するスランプの上限等の規定はあるが、物性としてスランプの値とコンクリートの強度の直接的な関連性はない。 強度は水セメント比によって支配されており、スランプと強度は全く関係ない。スランプのが大きくても小さくても水セメント比は同じであり、スランプの大小は配合(セメント+水、細骨材、粗骨材、の割合)によって決まる。JASS5などで単位水量の上限があり、水の量を減らす必要があるためAE減水剤や高性能AE減水剤などを使い単位水量を減らしている。
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