スポーツと筋肉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/14 21:57 UTC 版)
筋肉質であることを体育学的に言えば、身体の鍛錬が理想的な状態に達したことを指すものと思われる。身体を鍛錬し、筋肉を身に付けて強靭な肉体に近づくことにこそ体育の意義があるといえる。従来の体育教育は競争第一主義で、所定の競技に勝ち抜くための身体能力並びに技能の向上に主眼が置かれ、今に至るまで変わっていない。皮肉にも主要国を中心に肥満による成人病の発生が問題化し、有酸素運動など体質改善を一義にしたものに日の目が当たるようになったが、こうした動きはむしろ体育学が本来あるべき姿に近いものであるといえる。 各種スポーツにおいては、筋肉量を増やすことよりも競技能力の向上が優先される。必要なのは身体能力の向上であって、野球における投手のように、微妙なボディバランスが生命線となるような競技においては必要以上に筋肉をつけることがかえって不利に働くこともある。反対にレスリングやアメリカンフットボールのように力のぶつかり合いとボディコンタクトの双方が頻繁に生じる競技においては、できる限り筋力を増大し、衝撃から身を守るために筋肉をより多く付けることが奨励される場合もある。 筋肉質な肉体を追求する競技としてはボディビルディングがあり、この競技の出場選手がしばしば筋肉質の象徴的な存在となっている。
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