スコットの攻撃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/02 08:19 UTC 版)
ハーキュールズ・スコット大佐の部隊は、彼自身の第103連隊からその軽装中隊を抜いたものだった。スネークヒルから砲声が聞こえるやいなや攻撃を始めさせた。哨兵がその部隊を見咎め、守備隊への警報でマスケット銃を放ったので、急襲の要素は直ぐに失われた。イギリス兵が砦に十分近づくと砦とダグラス砲台の大砲(弾筒を備えていた)および数百名のアメリカ歩兵が発砲し、土手と湖の間の狭い正面に詰まっていたイギリス部隊に恐ろしい損失を出させた。この攻撃の初期段階でスコットは頭にマスケット銃の致命傷を受けた。副司令官のウィリアム・スメルトも重傷を負っていた。この戦闘のある時点でイギリス軍の間から「打ち方止め、仲間を撃っているぞ!」という叫びの声が上がったので、ほぼ1分間戦闘が中断したが、不慣れなアクセントで確信が持てなかったアメリカ軍士官が「勝手にしろ!」と叫び返したときに戦闘が再開された。ボロボロになったスコット隊は360名の損失を出して後退した(ただし、ある者は後にドラモンド隊の砦攻撃に加わった)。スコット隊の攻撃に直面していたアメリカ軍には損失が出なかったと報告された。
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