スクリーンクォータとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > スクリーンクォータの意味・解説 

スクリーンクォータ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/15 00:11 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

スクリーンクォータ英語: Screen Quota)とは、自国内で製作された映画の上映を日数・スクリーン面数などの最低基準を設けて、国内の映画館に上映制限を義務付ける制度である。

概説

日本では、昭和初期に制定された映画法が、1945年(昭和20年)に廃止されて以降は行われていない。

2006年2月現在の実施国は8か国で、大韓民国(年間73日以上)・スペイン(73~91日)・ブラジル(49日)・ギリシャ(28日)・フランス(国内全スクリーンの40%)・中華人民共和国など。

ハリウッドを拠点とするアメリカ映画産業が、強い政治的影響力を持つアメリカ合衆国連邦政府は、この制度を『非関税障壁』と看做しており、世界貿易機関(WTO)や各国との自由貿易協定(FTA)締結交渉において、制度の撤廃・縮小を要求している。これに対しフランスは「スクリーンクォータは飽くまで自国文化保護の為の政策であり、経済的尺度から議論すべきではない」との立場であり、韓国もこれに同調していた。しかし2006年1月、アメリカ合衆国との自由貿易協定締結交渉開始に当たって、同年7月1日より日数を現行の146日から半減させて73日とした。この決定に対し、現在も国内の映画産業からは反発の声が挙がっている。

また、フランスではスクリーンクォータとは別に「ブロードキャストクォータ」も実施されており、テレビ放送のうちプライムタイムに放送される番組の60%を欧州連合加盟国内で、40%を自国内で製作された番組とすることを、放送局に義務付けている。韓国でも放送法により、他国が製作した番組を全体の60%以上放送してはならないとの規則がある。これは主に、ケーブルテレビのアニメ専門チャンネルや映画専門チャンネルを念頭に置いたものと思われる。

関連項目


「スクリーンクォータ」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「スクリーンクォータ」の関連用語

スクリーンクォータのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



スクリーンクォータのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのスクリーンクォータ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS