スカトロジーと文化芸術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 22:08 UTC 版)
「スカトロジー」の記事における「スカトロジーと文化芸術」の解説
文学や美術では「スカトロジー的表現」がしばしば見られる。フランソワ・ラブレーやマルキ・ド・サドなどの作品には糞や尿がきわめてよく現れ、それらが重要なモチーフになっているし、漫画や絵本にはとりいかずよしの「トイレット博士」や五味太郎の「みんなうんち」など糞尿そのものやスカトロジー的表現を中心にした作品が少なくない。 また既存の価値観や形式の破壊を極度に目的化するために過激化しやすい前衛美術には、糞を模したり糞そのものを加工した作品、糞を用いたパフォーマンスがよく登場する。人糞そのものを用いたもっとも有名な作品はピエロ・マンゾーニの「芸術家の糞」である。これはマンゾーニ自身の糞を「30グラム、自然保存」とラベルが貼られた金属製の缶詰に封印し、その日の30グラムの金の相場で価格をつけたもの。また日本でも、森山安英が糞をマッチ箱につめて道行く人に配るというパフォーマンスをしたことで知られている。
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