スイッチバック
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スイッチバック(英語: switchback)とは、険しい斜面を登坂・降坂するため、ある方向から概ね反対方向へと鋭角的に進行方向を転換するジグザグに敷かれた道路又は鉄道線路である[1][2][3]。またそうしたスイッチバック設備(道路、鉄道線路)を走行する運転行為をスイッチバックと呼ぶことがある。さらに、勾配であるかどうかにかかわらず、分岐器を設けて二つの線路を接続し、列車をその接続点で折り返し運転するために設けられた駅や信号場をスイッチバック式停車場(スイッチバック駅/信号場)と呼ぶことがある[4]。Switchback stationの類語として折り返し駅 (reversing station) があるが、折り返し駅 (reversing station) の場合は「列車が継続して先に進むために敷設された、進行方向を反転しなければならない場所」を指す[5]。
注釈
出典
- ^ a b 鉄道総合技術研究所 編『鉄道技術用語辞典』丸善、1997年。
- ^ a b c d ランダムハウス英和大辞典
- ^ a b c d プログレッシブ英和中辞典
- ^ a b 鉄道総研用語集の「スイッチバック式停車場」の項目を参照、“鉄道技術用語辞典”. 鉄道総合技術研究所. 2011年9月1日閲覧。
- ^ Jackson, Alan A. (2006). The Railway Dictionary, 4th ed., Sutton Publishing, Stroud, p. 285. ISBN 0-7509-4218-5.
- ^ a b c オックスフォード現代英英辞典 第8版(オックスフォード大学出版局発行)
- ^ コウビルド新英英辞典 2008年(日本出版貿易発行)
- ^ 広辞苑 第5版(岩波書店発行)
- ^ 大辞林 第2版(三省堂発行)
- ^ 大辞泉 増補・新装版(小学館発行)
- ^ 青木栄一著『鉄道の地理学』2008年(WAVE出版発行)
- ^ 久保田博『鉄道工学ハンドブック』グランプリ出版、1995年、178頁。ISBN 4-87687-163-9。
- ^ a b c d e f g h i 大島登志彦「わが国の峠越え鉄道とスイッチバック停車場」『鉄道ピクトリアル』第790号、電気車研究会、2007年6月、10 - 15頁。
- ^ a b c d e f 祖田圭介「スイッチバック停車場総覧」『鉄道ピクトリアル』第790号、電気車研究会、2007年6月、16 - 31頁。
- ^ a b 坂岡末太郎『坂岡鉄道工学』 1巻、裳華房、1923年、217-218頁。
- ^ a b 大島登志彦「わが国を中心とした峠越え鉄道の建設と技術の系譜」『鉄道ピクトリアル』第697号、電気車研究会、2001年2月、10 - 16頁。
- ^ "鶴通孝"「"幻想の夜汽車 夜行特急オホーツクの白い旅路"」『鉄道ジャーナル』第474号、鉄道ジャーナル社、2006年4月、34頁。
- ^ 井上孝司『配線略図で広がる鉄の世界』(第1版第1刷)秀和システム、2009年3月1日、240頁。ISBN 978-4-7980-2200-0。
- ^ 電気車研究会『鉄道ピクトリアル』No.790 p.30 - 31
- ^ 電気車研究会『鉄道ピクトリアル』No.790 p.20
- ^ “【今日は何の日?】房総東線のスイッチバックが解消”. 乗りものニュース (2021年5月27日). 2021年5月27日閲覧。
- ^ “湖都から古都へ 鉄の路 京阪膳所駅周辺”. 京阪電気鉄道. 2023年12月30日閲覧。
- ^ “国土交通省 北陸地方整備局 立山砂防事務所 立山軌道トロッコ”. 国土交通省 北陸地方整備局 立山砂防事務所. 2011年9月10日閲覧。
- 1 スイッチバックとは
- 2 スイッチバックの概要
- 3 長所・短所
- 4 一般営業線以外のスイッチバック
品詞の分類
名詞およびサ変動詞(乗り物) | 乗り降り 墜落 スイッチバック 接舷 坐礁 |
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