ジョヴァンニ・ヴェルガとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ジョヴァンニ・ヴェルガの意味・解説 

ジョヴァンニ・ヴェルガ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/08 14:25 UTC 版)

ジョヴァンニ・ヴェルガ
誕生 (1840-09-02) 1840年9月2日
両シチリア王国 カターニア
死没 (1922-01-27) 1922年1月27日(81歳没)
イタリア王国 カターニア
職業 小説家
言語 イタリア語
国籍 イタリア王国
文学活動 ヴェリズモ
代表作 カヴァレリア・ルスティカーナ
マラヴォリア家の人々
テンプレートを表示

ジョヴァンニ・ヴェルガGiovanni Verga, 1840年9月2日 - 1922年1月27日)は、イタリア小説家である。「ヴェリズモ」(現実主義あるいは真実主義)と称される19世紀イタリア・リアリズム文芸運動の代表的作家の一人として知られる。シチリア島を舞台として、市井の人々の生活を描いた一連の著作、特に後にピエトロ・マスカーニ作曲の同名のオペラにもなった短編『カヴァレリア・ルスティカーナCavalleria Rusticanaで有名である。

人物・来歴

シチリア島・カターニアの裕福な一家の長男として生まれる。1850年代後半から著作を始め、歴史小説『愛と故郷』(Amore e Patria)を著すも未刊。その後表向きはカターニア大学で法律を学んでいたものの、親からの学費で小説『山の樵たち』(I Carbonari della montaga, 1861年)を、続いて『潟にて』(Sulle lagune, 1863年)を相次いで出版する。

従軍し除隊後には数回にわたりフィレンツェを旅し、1869年同地に転居する。1872年にはミラノに移る。短編集『田舎の生活』(Vita dei campi, 1880年)ではその殆どがシチリア島内の田舎での出来事を著し、特にその中の一篇『カヴァレリア・ルスティカーナ』(Cavalleria rusticana 田舎騎士道といった意)は舞台化、オペラ化された。

後に彼は何篇かの長編小説にも着手した。これはエミール・ゾラの「ルーゴン・マッカール叢書」に想を得た連作『敗者たちの作品群』(Il ciclo dei vinti)を目指したものであったが、完成をみたのは、うち『マラヴォリア家の人々』(I Malavoglia, 1881年)および『マストロ・ドン・ジェズアルド』(Mastro Don Gesualdo, 1889年)の2つのみだった。後者は彼の作品中最後の主要作品とされている。『レイラ公爵夫人』(La Duchessa di Leyra)は断片のみが残され、『名誉あるシピオーニ』(L'onorevole Scipioni)と『贅沢な男』(L'uomo di lusso)は構想のみに終わった。

1894年にヴェルガは生家に帰郷、1920年に終身議員となった。1922年に脳血栓で死去した。




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ジョヴァンニ・ヴェルガ」の関連用語

ジョヴァンニ・ヴェルガのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ジョヴァンニ・ヴェルガのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのジョヴァンニ・ヴェルガ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS