ジョシュ・ジョンソン (アメリカンフットボール)とは? わかりやすく解説

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ジョシュ・ジョンソン (アメリカンフットボール)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/09 08:04 UTC 版)

ジョシュ・ジョンソン
Josh Johnson
レッドスキンズ時代のジョンソン
ボルチモア・レイブンズ #17
ポジション クォーターバック
生年月日 (1986-05-15) 1986年5月15日(39歳)
出身地 アメリカ合衆国
カリフォルニア州オークランド
身長: 6' 3" =約190.5cm
体重: 213 lb =約96.6kg
経歴
大学 サンディエゴ大学
NFLドラフト 2008年 / 5巡目全体160位
初出場年 2008年
初出場チーム タンパベイ・バッカニアーズ
所属歴
2008-2011 タンパベイ・バッカニアーズ
2012* サンフランシスコ・49ers
2012 サクラメント・マウンテンライオンズ(UFL)
2012 クリーブランド・ブラウンズ
2013 シンシナティ・ベンガルズ
2014 サンフランシスコ・49ers
2015* シンシナティ・ベンガルズ
2015* ニューヨーク・ジェッツ
2015 インディアナポリス・コルツ
2015 バッファロー・ビルズ
2016* ボルチモア・レイブンズ
2016 ニューヨーク・ジャイアンツ
2017 ヒューストン・テキサンズ
2018* オークランド・レイダース
2018 ワシントン・レッドスキンズ
2019 サンディエゴ・フリート(AAF
2019 デトロイト・ライオンズ
2020 ロサンゼルス・ワイルドキャッツ(XFL
2020-2021* サンフランシスコ・49ers
2021 ニューヨーク・ジェッツ
2021 ボルチモア・レイブンズ
2022 デンバー・ブロンコス
2022 サンフランシスコ・49ers
2023- ボルチモア・レイブンズ
*オフシーズンまたはプラクティス・スクワッドとしての所属のみ
NFL 通算成績
(2020年終了時点)
TD/INT 8/14
パス獲得ヤード 1632ヤード
QBレイティング 61.7
ラン獲得ヤード 394ヤード
TDラン 1回
Player stats at NFL.com
Player stats at PFR

ジョシュ・ジョンソンJosh Johnson, 1986年5月15日 - )はカリフォルニア州オークランド出身のアメリカンフットボール選手。現在NFLボルチモア・レイブンズに所属している。ポジションはQB

経歴

プロ入りまで

高校時代は地元オークランドの高校でアメリカンフットボール、バスケットボール陸上競技を行った。3年次にはチームのMIPに選ばれている。

高校卒業後彼はサンディエゴ大学に入学し1年次の2004年はトッド・モーテンセンの控えQBを務め135ヤードの獲得にとどまった。

2年次の2005年からは先発QBとなり8試合で4タッチダウン以上を記録する大活躍を見せた。バルパライソ大学との試合では大学記録となる7タッチダウンを前半だけで記録した。またモアヘッド州立大学とのパイオニア・フットボールリーグ優勝決定戦では375ヤードを投げて5タッチダウンを記録して勝利に貢献した。この年彼はパス成功率70.1%、パス獲得3256ヤード、36タッチダウンの成績を記録してチームのMVPに選ばれた。

3年次の2006年にも彼は活躍を重ねてAP通信が選ぶオールアメリカンのサードチームに選出された。彼の活躍でサンディエゴ大学は史上初めて全米トップ25に顔を出しチームは開幕から10連勝を飾った。この年彼は3320ヤードを投げて34タッチダウンを記録すると共にランでも720ヤードを走り11タッチダウンを記録した。彼に率いられた攻撃はディビジョンI-A校中、パス獲得ヤード、得点でトップとなった。この年彼は4試合で300ヤード以上を投げ、ジャクソンビル大学戦では384ヤードを記録した。この試合でチームのオフェンスは大学記録となる470ヤードを獲得した。この年のウォルター・ペイトン賞の選考で彼は6位の票を集めた。

2シーズンの活躍で2007年にもウォルター・ペイトン賞候補となった彼はプレシーズンのオールアメリカンに選出された。開幕戦に彼は403ヤードを投げて4タッチダウンパスを記録した。その後2試合連続で6タッチダウンを記録し、デイビッドソン大学戦では自己最高の428ヤード、6タッチダウンを記録した。この年彼は2988ヤードを投げ大学記録となる43タッチダウンパスを決め、インターセプトは1回であった。またランでは726ヤードを走り2タッチダウンを記録した。この年オールアメリカンのサードチームに選ばれると共にウォルター・ペイトン賞のファイナリストに彼は残った。そして通算タッチダウンパス、通算パス獲得ヤードの大学記録を残して卒業した。シーズン終了後にテキサス州ヒューストンで行われた東西オールスター戦に出場した彼は11回のパス中5回成功させ78ヤードを獲得、1タッチダウンを記録すると共に3回のランで103ヤードを走りMVPに選ばれた。

弱小校出身にもかかわらず彼は多くのチームからドラフトの際注目された。NFLコンバインでは40ヤード走で4.55秒を記録すると共に幅跳び、垂直跳びでは参加したQB中ベストの数字を出した[1]

NFL

2008年NFLドラフトで彼は5巡目全体160位でタンパベイ・バッカニアーズに指名されて入団した。2009年の開幕前、バイロン・レフトウィッチ、ドラフト1巡目されたジョシュ・フリーマン、5年目のルーク・マカウンと先発の座を争った[2]が4番手の評価となった。しかし将来性を期待された彼はチームに残留しマカウンがトレードされた。9月27日に行われた第3週のゲームで途中出場した彼は10月4日のワシントン・レッドスキンズ戦で初先発を果たし[3]アントニオ・ブライアントにNFL入り後初のタッチダウンパスを投げたがチームは13-16で敗れた。しかし連敗が続き、第9週からはジョシュ・フリーマンが先発QBとなった[4]

2011年、第13週のカロライナ・パンサーズ戦で負傷欠場したジョシュ・フリーマンに代わり先発出場したがチームを勝利に導くことはできなかった[5]

2012年3月24日、サンディエゴ大学時代のコーチ、ジム・ハーボーがヘッドコーチを務めるサンフランシスコ・フォーティナイナーズと2年契約を結んだ[6]。しかし同年8月31日の最終ロースターカットで53人の中に残れず解雇された[7]。同年12月、ジェイ・カトラーが負傷したシカゴ・ベアーズのトライアウトにスティーブン・マギーとともに参加したが、契約にはいたらなかった[8]。12月26日、ブランドン・ウィーデン、コルト・マッコイが負傷したクリーブランド・ブラウンズと契約を結んだ[9]

2012年シーズン終了後、フリーエージェントとなった彼は、2013年3月、シンシナティ・ベンガルズと契約を結んだ[10]。2014年5月12日、ベンガルズを解雇された。

2014年5月、サンフランシスコ・フォーティナイナーズと契約を結んだが、9月20日に解雇された。その後契約と解雇を繰り返した[11]

2015年8月27日、ニューヨーク・ジェッツと契約を結んだが[12]、9月5日に解雇された。10月2日、エースQBのアンドリュー・ラックが負傷したインディアナポリス・コルツと契約したが、10月5日に解雇された。10月7日、コルツと再契約を結んだが[13]、10月12日に解雇された。10月13日にバッファロー・ビルズと契約を結んだ[14]

2016年3月15日にボルチモア・レイブンズと契約を結んだが[15]、9月3日に解雇された。9月5日にニューヨーク・ジャイアンツと契約を結んだ[16]。彼がレギュラーシーズン中アクティブとなったのは、控えQBのライアン・ナシブが負傷したことによる2試合のみであった。2017年3月17日、ジャイアンツと2年契約を結んだが[17]、9月2日に解雇された[18]

2017年11月7日、放出されたマット・マグロインの代わりにヒューストン・テキサンズと契約を結んだ[19]。11月22日に解雇されたが、脳しんとうを起こしたテイラー・ハイニケの代わりとして、12月27日に再度契約を結んだ[20]

2018年3月19日にオークランド・レイダースと契約して、デレック・カーの控えQBとして期待されたが、EJ・マニュエルとの争いに敗れて5月10日に解雇された[21]。同年12月5日、アレックス・スミス、コルト・マッコイがシーズン絶望となったワシントン・レッドスキンズマーク・サンチェスの控えとして入団した[22]。12月9日のニューヨーク・ジャイアンツ戦の第3Qで途中出場を果たした。彼がQBとしてプレーするのは、2013年のベンガルズ時代以来のことであった[23]。その試合で彼はパス16回中11回成功、195ヤードを投げて、1TD、1INTの成績を記録した。TDパスを投げたのは、2011年のバッカニアーズ時代以来のことであった。翌週のジャクソンビル・ジャガーズ戦では先発QBに昇格し、16-13で勝利した。この試合で彼は先発QBとして初勝利を挙げた[24]

2019年8月10日に デトロイト・ライオンズと契約する[25]も、9月17日に放出された。[26]

11月22日にXFLロサンゼルス・ワイルドキャッツ英語版と契約した[27]。XFLでは4試合に先発したが、新型コロナウイルスの流行により、リーグ戦が打ち切られた。

2020年サンフランシスコ・フォーティナイナーズと契約し、11月11日にプラクティススクワッド入りした[28]2021年6月1日にリリースされた[29]

2021年8月4日にニューヨーク・ジェッツと契約した。2021年12月15日にけが人の続出したボルチモア・レイブンズに移籍して1試合で先発出場した。

2022年3月18日、デンバー・ブロンコスと契約した。2022年12月4日、トレイ・ランスおよびジミー・ガロポロが負傷したサンフランシスコ・フォーティナイナーズと契約した。NFCチャンピオンシップゲームでは先発QBのブロック・パーディが負傷したために途中出場するが、ファンブルでターンオーバーを喫し、自身も脳震盪で負傷退場した[30]

人物

彼はマーショーン・リンチの従兄弟であり彼らは同じ高校に入学した。リンチはまたロバート・ジョーダン英語版ジャマーカス・ラッセル英語版の従兄弟でもある。

2018年シーズン途中からワシントン・レッドスキンズに入団した彼はマッデンNFLをプレーしてチームメートの名前を覚えた[31]

関連項目

脚注

  1. ^ NFL Events: Combine Player Profiles - Josh Johnson
  2. ^ バッカニアーズ司令塔争い、候補乱立状態にコーチは自信”. NFL JAPAN (2009年6月14日). 2011年8月28日閲覧。
  3. ^ 3連敗のバッカニアーズ、先発QBを早くも入れ替え”. NFL JAPAN (2009年9月29日). 2011年8月28日閲覧。
  4. ^ バッカニアーズ、連敗脱出の起爆剤に新人QBフリーマン起用へ”. NFL JAPAN (2009年10月29日). 2011年8月28日閲覧。
  5. ^ ニュートンがTDラン3発で新記録、パンサーズ快勝”. NFL JAPAN (2011年12月5日). 2011年12月6日閲覧。
  6. ^ Eric Branch (2012年3月22日). “49ers agree to terms with QB Josh Johnson on 2-year deal”. Niner Insider Blog. 2012年9月5日閲覧。
  7. ^ 49ers cut quarterback Josh Johnson among 21 players cut as NFC West champions finalize roster”. ワシントン・ポスト (2012年8月31日). 2012年9月5日閲覧。
  8. ^ Report: Bears try out two quarterbacks”. Yahoo! SPORTS (2012年12月12日). 2013年1月30日閲覧。
  9. ^ Battered Browns sign QB Josh Johnson”. yardbarker.com (2012年12月26日). 2013年1月30日閲覧。
  10. ^ フィッツパトリック獲得に失敗したベンガルズ、ジョンソンと契約へ”. NFL JAPAN (2013年3月23日). 2013年3月26日閲覧。
  11. ^ Mike Florio (2014年10月14日). “49ers playing 54-man roster trick with Josh Johnson”. NBCスポーツ. 2015年9月1日閲覧。
  12. ^ Randy Lange (2015年8月27日). “Jets Sign 7th-Year QB Josh Johnson”. ニューヨーク・ジェッツ. 2015年9月1日閲覧。
  13. ^ Kevin Bowen (2015年10月7日). “Colts Re-Sign Quarterback Josh Johnson, Release Final Injury Report Before Houston”. インディアナポリス・コルツ. 2016年3月4日閲覧。
  14. ^ Don Banks (2015年10月17日). “Keeping up with Josh Johnson, the NFL's ultimate journeyman QB”. スポーツ・イラストレイテッド. 2016年3月4日閲覧。
  15. ^ Ryan Mink (2016年9月16日). “Ravens Sign Quarterback Josh Johnson, Offensive Lineman Vladimir Ducasse”. ボルチモア・レイブンズ. 2018年12月21日閲覧。
  16. ^ Zac Jackson (2016年9月5日). “Josh Johnson signs with Giants”. NBCスポーツ. 2018年12月21日閲覧。
  17. ^ Darin Gantt (2017年3月17日). “Giants bring back quarterback Josh Johnson”. NBCスポーツ. 2018年12月21日閲覧。
  18. ^ Kevin Patra (2017年9月2日). “Giants cut Josh Johnson; Geno Smith earns backup job”. nfl.com. 2018年12月21日閲覧。
  19. ^ Nick Shook (2017年11月7日). “Texans release Matt McGloin, sign Josh Johnson”. nfl.com. 2018年12月21日閲覧。
  20. ^ Josh Alper (2017年12月27日). “Texans sign Josh Johnson”. NBCスポーツ. 2018年12月21日閲覧。
  21. ^ Jeff Smith (2018年5月10日). “Raiders officially release QB Josh Johnson”. 247SPORTS. 2018年12月21日閲覧。
  22. ^ Redskins Sign Josh Johnson, Three Others; Place Quinton Dunbar, Trey Quinn And Jonathan Cooper On Injured Reserve”. ワシントン・レッドスキンズ (2018年12月5日). 2018年12月21日閲覧。
  23. ^ Jordan Dajani (2018年12月9日). “Mark Sanchez benched for Josh Johnson in second half”. 247SPORTS. 2018年12月21日閲覧。
  24. ^ Austin Knoblauch (2018年12月16日). “Josh Johnson on first NFL win: 'It was just a relief'”. nfl.com. 2018年12月21日閲覧。
  25. ^ Lions sign free agent QB Josh Johnson and free agent RB Justin Stockton”. DetroitLions.com (2019年8月10日). 2020年11月12日閲覧。
  26. ^ Lions sign free agent QB Jeff Driskel”. DetroitLions.com (2019年9月17日). 2020年11月12日閲覧。
  27. ^ MEET THE 3 NEW XFL QUARTER”. XFL.com (2019年11月23日). 2020年11月12日閲覧。
  28. ^ 49ers place Tartt on IR, add QB Johnson to practice squad” (English). Comcast SportsNet Bay Area (2020年11月11日). 2020年11月12日閲覧。
  29. ^ 49ers Make a Series of Roster Moves”. 49ers.com (2021年6月1日). 2021年8月12日閲覧。
  30. ^ “NFC頂上決戦でスーパーボウルへの切符を争ったイーグルスと49ers(試合結果情報あり)”. NFL JAPAN. (2023年1月30日). https://nfljapan.com/headlines/85886 2023年2月25日閲覧。 
  31. ^ Redskins quarterback Josh Johnson learned his teammates' names by playing 'Madden'”. CBSスポーツ (2018年12月10日). 2018年12月21日閲覧。

外部リンク





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