ジボランの用途
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/07 07:19 UTC 版)
ジボランは半導体材料ガスとして重要である。重合触媒や還元剤、ロケットの推進剤としても役立つ。ただし、引火性が高く、爆発性で、さらに毒性が高い。 ジボランを用いると、半導体表面にホウ素をドープ(添加)できる。シリコン膜上にホウ素をドープすると、電子の不足した領域、すなわちp型のシリコン膜を形成できる。なお、n型のシリコン膜を形成するには電子が過剰なヒ素をドープすればよいため、アルシンを用いる。単なるシリコン薄膜形成にはシラン(モノシラン)やジクロロシランが適する。 ジボランをドープするには化学気相成長 (CVD) 装置などの真空チャンバーを用いる。水素をキャリア(薄めるガス)としたジボランを通じ、放電を起こすことでドープできる。また、他のボラン類の合成材料ともなる。
※この「ジボランの用途」の解説は、「ジボラン」の解説の一部です。
「ジボランの用途」を含む「ジボラン」の記事については、「ジボラン」の概要を参照ください。
- ジボランの用途のページへのリンク