ジェイ・オペタイアとは? わかりやすく解説

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ジェイ・オペタイア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/21 14:17 UTC 版)

ジェイ・オペタイア
基本情報
本名 Jai Tapu Opetaia
階級 クルーザー級
身長 188cm
リーチ 193cm
国籍 オーストラリア
誕生日 (1995-06-30) 1995年6月30日(29歳)
出身地 シドニー
スタイル サウスポー
プロボクシング戦績
総試合数 27
勝ち 27
KO勝ち 21
テンプレートを表示
獲得メダル
オーストラリア
男子 ボクシング
AIBA世界ユース選手権
2012 エレバン ヘビー級

ジェイ・オペタイアJai Opetaia1995年6月30日 - )は、オーストラリアプロボクサーシドニー出身。現IBF世界クルーザー級王者。

来歴

アマチュア時代

2011年、AIBA世界ジュニア選手権ライトヘビー級(80kg)で出場し、金メダルを獲得した[1]

2012年8月、16歳のときにロンドンオリンピックヘビー級(91kg)で出場し、1回戦で敗退した[2]。同年12月、AIBA世界ユース選手権ヘビー級(91kg)で出場し、準決勝で敗退し銅メダルを獲得した[3]

2014年8月、コモンウェルスゲームズに91kg級で出場し、準々決勝で敗退した[4]

プロ時代

2017年7月15日、ニューカッスルのウェスト・シティ・クラブでOPBF東洋太平洋及びオーストラリアクルーザー級王座決定戦をダニエル・アムマンと行い、9回1分49秒TKO勝ちを収め王座を獲得した[5]

2017年10月21日、メルボルンメルボルン・パークでフランキー・ロペスとIBF世界クルーザー級ユース王座決定戦を行い、初回2分55秒TKO勝ちを収め王座を獲得した[6]

2018年1月17日、シドニーのザ・スター・シドニー英語版でベンジャミン・ケルヒャーと対戦し、3回2分36秒TKO勝ちを収めオーストラリア王座の初防衛に成功した[7]

2018年4月7日、ブリスベンブリスベン・コンベンション・アンド・エキシビション・センター英語版でルーカス・パズコウスキーとWBOアジア太平洋クルーザー級王座決定戦を行い、2回2分35秒TKO勝ちを収め王座を獲得した[8]

2018年6月29日、ブリスベンのキング・ジョージ・スクエアー英語版でカーティス・ペゴラロとIBFパンパシフィッククルーザー級王座決定戦とWBOアジア太平洋王座の防衛戦を行い、2回1分25秒KO勝ちを収めWBOアジア太平洋王座は初防衛に成功、IBFパンパシフィック王座を獲得した[9]

2019年5月15日、ザ・スター・シドニーでナヴォサ・イオアスタとWBAオセアニアクルーザー級暫定王座決定戦を行い、8回1分13秒TKO勝ちを収め王座を獲得した[10]

2019年7月27日、シドニーのルナ・パーク・シドニー英語版でニコラス・チャララムポスとWBOグローバルクルーザー級王座決定戦とWBAオセアニア暫定王座の防衛戦を行い、10回3-0(99-91、99-90、100-89)の判定勝ちを収めWBAオセアニア暫定王座は初防衛に成功、WBOグローバル王座を獲得した[11]

2019年11月16日、シドニーのホールデン・パビリオン英語版でマーク・フラナガンとIBFアジアオセアニアクルーザー級初代王座決定戦及びWBAオセアニア王座及びWBOグローバル王座の防衛戦を行い、8回終了TKO勝ちを収めIBFアジアオセアニア王座の獲得、WBOグローバル王座は初防衛、WBAオセアニア王座の2度目の防衛に成功した[12]

2020年10月22日、ブリスベンのフォルティツド・ミュージック・ホールでベンジャミン・ケルヒャーと2年9か月ぶりに再戦を行い、6回1分50秒TKO勝ちを収めIBFアジアオセアニア王座は初防衛、WBOグローバル王座は2度目の防衛に成功した[13]

2022年7月2日、ゴールドコーストゴールドコースト・コンベンション・アンド・エキシビション・センター英語版でIBF世界クルーザー級王者のマイリス・ブリエディスに挑戦し、12回3-0(116-112、116-112、115-113)の判定勝ちを収めIBF王座とリングマガジン王座を獲得した[14]。オペタイアは試合中に顎を2箇所骨折し、喋れないため勝利者インタビューも受けることが出来ないほどの重傷で病院で手術を受けた[15]

2023年7月11日、エディー・ハーン率いるマッチルーム・スポーツと契約した[16]

2023年8月8日、リチャード・リアクポーとの指名試合の入札が予定されていたが、入札が行われる数時間前にリアクポーが入札から撤退することを表明した[17]

2023年9月30日、ウェンブリーOVOアリーナ・ウェンブリーでIBF世界クルーザー級5位のジョーダン・トンプソンと対戦し、4回20秒TKO勝ちを収め初防衛に成功した。

2023年12月18日、IBFが指名挑戦者のマイリス・ブリエディスとの再戦を指令していたが、オペタイアはサウジアラビアで12月23日に予定している試合にブリエディスが間に合わないとしてエリス・ゾロとの防衛戦を申請した。しかし、IBFがジョーダン・トンプソン戦に続く2戦連続の選択試合を認めず、またIBF世界クルーザー級のランク入りを果たしていないゾロとの試合を認めなかったため、オペタイアはIBF世界クルーザー級王座を返上した。オペタイアはサウジアラビアとの3試合契約の一環として、ゾロとの試合で45万ドル(約6400万円)を稼ぎ、契約全体では200万ドル(約2億9千万円)以上稼ぐことになると報じられた[18][19]

2023年12月23日、サウジアラビア・リヤドキングダム・アリーナでWBA世界クルーザー級11位のエリス・ゾロと対戦し、初回2分56秒KO勝ちを収めた。

2024年5月18日、サウジアラビア・リヤドのキングダム・アリーナで元IBF世界クルーザー級王者でIBF世界クルーザー級3位のマイリス・ブリエディスとIBF世界同級王座決定戦を行い、12回3-0(117-111、116-112、116-112)の判定勝ちを収め1年10カ月ぶりの再戦を制すると共にIBF王座の返り咲きに成功した。なお、ブリエディスは試合から3ヶ月後の同年8月19日に現役引退を表明した。

2024年10月12日、リヤドのキングダム・アリーナでIBF世界クルーザー級11位のジャック・マッシーと対戦し、6回中に防戦一方となったマッシーのセコンドからタオルが投入され6回2分TKO勝ちを収め初防衛に成功した[20]

2024年12月14日、2025年1月8日にクイーンズランド州ゴールドコーストで行われる予定のIBF世界クルーザー級1位の指名挑戦者であるフセイン・シンカラとの対戦についてシンカラが足首を負傷し靭帯損傷により全治3ヶ月と診断されたため欠場となり[21]、4日後の2024年12月18日にIBF世界同級10位および東京オリンピックヘビー級銅メダリストデビッド・ニカが代役出場することとなった[22]

2025年1月8日、クイーンズランド州ゴールドコーストのゴールドコースト・コンベンションセンターでデビッド・ニカと対戦し、4回2分17秒KO勝ちを収め2度目の防衛に成功した[23]

戦績

  • プロボクシング:27戦 27勝(21KO)無敗
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2015年8月1日 4R 判定3-0 イシレリ・ファ ニュージーランド プロデビュー戦
2 2015年8月14日 1R 2:46 TKO ロブ・マニュアル ニュージーランド
3 2015年11月28日 6R 判定3-0 ランドール・レイマート オーストラリア
4 2016年4月23日 4R 判定3-0 オルランド・バスケス メキシコ
5 2016年7月22日 6R 1:11 KO セフォー・ファレカノ ニュージーランド
6 2016年10月14日 2R 0:37 TKO ウリア・アフマサガ オーストラリア
7 2016年12月9日 1R 2:46 KO ピーター・ブレナン オーストラリア オーストラリアニューサウスウェールズ州クルーザー級王座決定戦
8 2016年12月23日 3R 0:36 TKO イシレリ・ファ ニュージーランド
9 2017年2月10日 2R 0:30 TKO トガシリマイ・レトア サモア
10 2017年4月8日 2R 1:26 TKO カイル・ブランビー オーストラリア
11 2017年5月12日 2R 1:03 TKO モーセス・ヘエマ オーストラリア オーストラリアニューサウスウェールズ州防衛1
12 2017年7月15日 9R 1:49 TKO ダニエル・アマン オーストラリア オーストラリア・OPBF東洋太平洋クルーザー級王座決定戦
13 2017年10月21日 1R 2:55 TKO フランキー・ロペス アメリカ合衆国 IBF世界クルーザー級ユース王座決定戦
14 2018年1月17日 3R 2:36 TKO ベンジャミン・ケレハー オーストラリア オーストラリア防衛1
15 2018年4月7日 2R 2:35 TKO ルーカス・パスコフスキー フランス WBOアジア太平洋クルーザー級王座決定戦
16 2018年6月29日 2R 1:25 KO クルティス・ペゴラロ オーストラリア WBOアジア太平洋防衛1
IBF環太平洋クルーザー級王座決定戦
17 2019年5月15日 8R 1:13 TKO アブラハム・タブル ガーナ WBA暫定オセアニアクルーザー級王座決定戦
18 2019年7月27日 10R 判定3-0 ニコラス・シャランランプス ニュージーランド WBAオセアニア暫定防衛1→正規王座に認定
WBOグローバルクルーザー級王座決定戦
19 2019年11月16日 8R 3:00 TKO マーク・フラナガン オーストラリア WBAオセアニア防衛2・WBOグローバル防衛1
IBFアジアオセアニアクルーザー級王座決定戦
20 2020年10月22日 6R 1:50 TKO ベンジャミン・ケレハー オーストラリア IBFアジアオセアニア防衛1・WBOグローバル防衛2
21 2021年12月4日 3R 1:44 TKO ダニエル・ラッセル オーストラリア
22 2022年7月2日 12R 判定3-0 マイリス・ブリエディス  ラトビア IBF世界クルーザー級タイトルマッチ
IBF・リングマガジン王座獲得
23 2023年9月30日 4R 0:20 TKO ジョーダン・トンプソン イギリス IBF防衛1→返上
24 2023年12月23日 1R 2:56 KO エリス・ゾロ イギリス
25 2024年5月18日 12R 判定3-0 マイリス・ブリエディス  ラトビア IBF世界クルーザー級王座決定戦
26 2024年10月12日 6R 2:00 TKO ジャック・マッシー イギリス IBF防衛1
27 2025年1月8日 4R 2:17 KO デビッド・ニカ ニュージーランド IBF防衛2
28 2025年5月13日 クラウディオ・スクエオ イタリア IBF世界クルーザー級タイトルマッチ
試合前
テンプレート

獲得タイトル

  • オーストラリアニューサウスウェールズ州ヘビー級王座
  • 第17代OPBF東洋太平洋クルーザー級王座
  • オーストラリアクルーザー級王座
  • IBF世界クルーザー級ユース王座
  • WBOアジア太平洋クルーザー級王座
  • IBFパンパシフィッククルーザー級王座
  • WBAオセアニアクルーザー級暫定王座(後に正規王座に昇格)
  • WBOグローバルクルーザー級王座
  • IBFアジアオセアニアクルーザー級王座
  • IBF世界クルーザー級王座(1期目:防衛1=返上)
  • リングマガジン世界クルーザー級王座(防衛3)
  • IBF世界クルーザー級王座(2期目:防衛2)

脚注

  1. ^ AIBA World Junior Championships - Astana, Kazakhstan - July 23-30 2011”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月9日閲覧。
  2. ^ 30.Olympic Games - London, Great Britain - July 28 - August 12 2012”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2014年3月18日閲覧。
  3. ^ 3.AIBA Youth World Championships - Erevan, Armenia - November 29 - December 7 2012”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月9日閲覧。
  4. ^ 20.Commonwealth Games Scottish Exhibition and Conference Centre, Glasgow, Scotland July 25 - August 2, 2014”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2023年7月22日閲覧。
  5. ^ Jai Scores TKO Victory”. triplem.com.au. 2021年11月3日閲覧。
  6. ^ Jai Opetaia recaps swift professional rise, signature 2017 campaign”. aus-boxing.com. 2021年11月3日閲覧。
  7. ^ Jai Opetaia keeps unbeaten boxing record”. sbs.com.au. 2021年11月3日閲覧。
  8. ^ Opetaia's rise continues”. rabbitohs.com.au. 2021年11月3日閲覧。
  9. ^ Jai Opertaia destroys Kurtis Pegoraro in two on the ingugural FUTR card”. maxboxing.com. 2021年11月3日閲覧。
  10. ^ NEWS: Jai Opetaia takes the win against Navosa Ioata”. jolsboxing.home.blog. 2021年11月3日閲覧。
  11. ^ Rising crusierweight Jai Opetaia dominates Nikolas Charalampous for 18th consecutive victory, Daniel Lewis claims Aussie crown in third bout”. maxboxing.com. 2021年11月3日閲覧。
  12. ^ Jai Opetaia makes his mark on a night to remember against Mark Flanagan”. canberratimes.com.au. 2021年11月3日閲覧。
  13. ^ Boxing: Opetaia vs Kelleher II Results”. fightnewsaustralia.com. 2021年11月3日閲覧。
  14. ^ Jai Opetaia Outboxes Mairis Briedis, Claims Cruiserweight Championship In Upset”. boxingscene.com (2022年7月2日). 2022年7月2日閲覧。
  15. ^ Ridiculous toughness behind Aussie Jai Opetaia's title win revealed after epic fight”. Nine Digital (2022年7月2日). 2022年8月9日閲覧。
  16. ^ Jai Opetaia Enters Promotional Pact With Eddie Hearn”. Boxing Scene.com (2023年7月11日). 2023年7月21日閲覧。
  17. ^ Richard Riakporhe Pulled From Ordered IBF Title Fight Versus Jai Opetaia, Purse Bid Canceled”. Boxing Scene.com (2023年8月8日). 2023年8月10日閲覧。
  18. ^ オペタイアがIBFクルーザー級王座返上 サウジの試合はノンタイトル戦に”. ボクシングニュース (2023年12月19日). 2023年12月24日閲覧。
  19. ^ Jai Opetaia To Vacate IBF Title, Plans To Move Forward With Saudi Deal”. Boxing Scene.com (2023年12月18日). 2023年12月24日閲覧。
  20. ^ Jai Opetaia delivers one-sided beatdown of brave Jack Massey to retain title”. Boxing Scene.com (2024年10月12日). 2025年1月9日閲覧。
  21. ^ Huseyin Cinkara bows out of Jai Opetaia title challenge due to injury”. Boxing Scene.com (2024年12月14日). 2024年12月26日閲覧。
  22. ^ Jai Opetaia to face David Nyika in trans-Tasman world title showdown”. The Sporting News (2024年12月18日). 2024年12月26日閲覧。
  23. ^ Jai Opetaia finishes David Nyika in brutal fashion to retain his cruiserweight title”. Boxing Scene.com (2025年1月8日). 2025年1月9日閲覧。

関連項目

外部リンク

空位
前タイトル保持者
アンソニー・マクラッケン
第17代OPBF東洋太平洋クルーザー級王者

2017年7月15日 - 2019年12月(返上)

空位
次タイトル獲得者
N/A
空位
前タイトル保持者
イスマイル・シラク
WBOアジア太平洋クルーザー級王者

2018年7月7日 - 2019年(返上)

空位
次タイトル獲得者
カムシベク・クンカバエフ
前王者
マイリス・ブリエディス
IBF世界クルーザー級王者

2022年7月2日 - 2023年12月18日(返上)

空位
次タイトル獲得者
ジェイ・オペタイア
空位
前タイトル保持者
ジェイ・オペタイア
IBF世界クルーザー級王者

2024年5月18日 - 現在

次王者
N/A



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