ジェイク・ブレンツ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/25 04:15 UTC 版)
カンザスシティ・モナークス | |
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AA級アルトゥーナ・カーブ時代
(2018年) |
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基本情報 | |
国籍 | ![]() |
出身地 | ミズーリ州セントルイス郡ボールウィン |
生年月日 | 1994年9月14日(30歳) |
身長 体重 |
6' 1" =約185.4 cm 205 lb =約93 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 左投左打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2013年 MLBドラフト11巡目 |
初出場 | 2021年4月3日 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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ジェイコブ・スティーブン・ブレンツ(Jacob Steven Brentz, 1994年9月14日 - )は、アメリカ合衆国ミズーリ州セントルイス郡ボールウィン出身のプロ野球選手(投手)。左投左打。北米独立リーグ・アメリカン・アソシエーションのカンザスシティ・モナークス所属。
経歴
プロ入りとブルージェイズ傘下時代
2013年のMLBドラフト11巡目(全体325位)でトロント・ブルージェイズから指名され、プロ入り。契約後、傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ブルージェイズでプロデビュー。9試合に登板して防御率10.57、8奪三振を記録した。
2014年もルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ブルージェイズでプレーし、12試合(先発6試合)に登板して1勝3敗2セーブ、防御率4.08、34奪三振を記録した。
2015年はアパラチアンリーグのルーキー級ブルーフィールド・ブルージェイズでプレーした。
マリナーズ傘下時代
2015年7月31日にマーク・ロウとのトレードで、ロブ・ラスムッセン、ニック・ウェルズと共にシアトル・マリナーズへ移籍した[1]。移籍後は傘下のA-級エバレット・アクアソックスでプレーし、移籍前を含めた2球団合計では11試合(先発10試合)に登板して1勝2敗1セーブ、防御率4.00、30奪三振を記録した。
2016年はA-級エバレット、A級クリントン・ランバーキングス、AAA級タコマ・レイニアーズでプレーし、3球団合計で20試合(先発7試合)に登板して4勝2敗、防御率5.32、50奪三振を記録した。
パイレーツ傘下時代
2016年9月1日、8月6日に成立したアルキメデス・カミネーロとのトレードでの後日発表選手としてペドロ・バスケスと共にピッツバーグ・パイレーツへ移籍した[2]。この年移籍後の公式戦登板は無かった。
2017年は傘下のA+級ブレイデントン・マローダーズとAA級アルトゥーナ・カーブでプレーし、2球団合計で33試合に登板して1勝3敗2セーブ、防御率4.50、49奪三振を記録した。
2018年もA+級ブレイデントンとAA級アルトゥーナでプレーし、2球団合計で31試合に登板して0勝1敗、防御率9.92、45奪三振を記録した。
2019年はAA級アルトゥーナとAAA級インディアナポリス・インディアンスでプレーしていたが、8月16日に自由契約となった[3]。
ロイヤルズ時代
2019年8月20日にカンザスシティ・ロイヤルズとマイナー契約を結んだ[3]。加入後は傘下のAA級ノースウエストアーカンソー・ナチュラルズでプレーし、移籍前を含めた3球団合計では41試合に登板して1勝1敗8セーブ、防御率4.27、59奪三振を記録した。
2020年は新型コロナウイルスの影響でマイナーリーグの試合が開催されなかったため、公式戦の登板は無かった。
2021年はシーズン開幕日の4月1日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りすると[4]、3日のテキサス・レンジャーズ戦でメジャーデビューを果たした[5]。その後もリリーフ陣の一角としてチームを支え、72試合に登板して5勝2敗2セーブ16ホールド、防御率3.66を記録した。
2022年は開幕から8試合に登板したが、左肘の故障を押して登板を続けたこともあり、0勝3敗、防御率23.63という惨憺たる成績となった[6]。6月12日に60日間の負傷者リストに入り、7月下旬にトミー・ジョン手術を受けシーズン終了となった[7]。
2023年3月にロイヤルズと2023年が85万ドル、24年が105万ドルの条件で2年契約を結んだ[6]。この年は前年の手術からのリハビリにシーズンの大半を費やし、8月に傘下ルーキー級ACLロイヤルズで実戦復帰。マイナーで3試合に登板したが、新たに左広背筋に肉離れを発症したため、そのままシーズン終了となった[8]。
2024年はAA級ノースウェストアーカンソーとAAA級オマハ・ストームチェイサーズで合計20試合に登板したが防御率12.71と苦戦し、6月24日にDFAとなった[9]。ウェーバー公示を経て6月28日にマイナー契約を結び直して残留したが[10]、オフの10月11日にFAとなった[11]。
レイズ傘下時代
2024年12月7日にタンパベイ・レイズとマイナー契約を結び[12]、2025年のスプリングトレーニングに招待選手として参加したが、深刻な制球難を露呈し、シーズン開幕前の3月13日に自由契約となった[13]。
独立リーグ時代
2025年4月15日に北米独立リーグであるアメリカン・アソシエーションのカンザスシティ・モナークスと契約を結んだ。ここでは13試合に登板し、1勝1敗1セーブ、防御率4.38を記録した。
カブス傘下時代
2025年6月15日にシカゴ・カブスがブレンツの契約を買い取り移籍した[14]。ルーキー級アリゾナ・コンプレックス・リーグ・カブスとAA級ノックスビル・スモーキーズで計9試合に登板したが、0勝1敗、防御率14.63と結果を残せず、7月28日に自由契約となった。
独立リーグ時代
2025年8月16日にアメリカン・アソシエーションのカンザスシティ・モナークスに復帰した[15]。
投球スタイル
球種 | 割合 | 平均球速 | 最高球速 | ||
% | mph | km/h | mph | km/h | |
フォーシーム | 58.4 | 96.9 | 155.9 | 100.2 | 161.3 |
スライダー | 27.9 | 85.2 | 137.1 | 88.8 | 142.9 |
チェンジアップ | 12.7 | 91 | 146.4 | 93.8 | 151 |
シンカー | 1.1 | 97.1 | 156.3 | 98.2 | 158 |
最速100.2mph(約161.3km/h)のフォーシームが投球の6割近くを占める。変化球は、スライダーとチェンジアップを投げる。
詳細情報
年度別投手成績
年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2021 | KC | 72 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 2 | 2 | 16 | .714 | 278 | 64.0 | 45 | 7 | 37 | 1 | 6 | 76 | 8 | 2 | 32 | 26 | 3.66 | 1.28 |
2022 | 8 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 2 | .000 | 38 | 5.1 | 11 | 1 | 10 | 0 | 1 | 9 | 2 | 0 | 15 | 14 | 23.63 | 3.94 | |
MLB:2年 | 80 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 5 | 2 | 18 | .500 | 316 | 69.1 | 56 | 8 | 47 | 1 | 7 | 85 | 10 | 2 | 47 | 40 | 5.19 | 1.49 |
- 2023年度シーズン終了時
年度別守備成績
年 度 |
球 団 |
投手(P) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
||
2021 | KC | 72 | 1 | 8 | 0 | 0 | 1.000 |
2022 | 8 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | |
MLB | 80 | 1 | 8 | 0 | 0 | 1.000 |
- 2023年度シーズン終了時
背番号
- 59(2021年 - 2022年)
脚注
- ^ Gregor Chisholm (2015年7月31日). “Blue Jays boost bullpen, deal for Lowe” (英語). MLB.com. 2021年5月12日閲覧。
- ^ “Mariners Send LHP Jake Brentz, RHP Pedro Vasquez to Pittsburgh to Complete Caminero Trade” (英語). Independents Sportsnews.com (2016年9月1日). 2021年5月12日閲覧。
- ^ a b MLB公式プロフィール参照。2021年5月12日閲覧。
- ^ Steve Adams (2021年4月1日). “Royals Designate Meibrys Viloria, Scott Blewett For Assignment” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年5月12日閲覧。
- ^ “Texas Rangers at Kansas City Royals Box Score, April 3, 2021” (英語). Baseball-Reference.com. 2021年5月12日閲覧。
- ^ a b Anne Rogers (2023年3月18日). “Brentz signs 2-year deal with Royals: 'I wanted to be here'”. MLB.com. 2024年2月26日閲覧。
- ^ Darragh McDonald (2022年7月21日). “Jake Brentz Undergoes UCL Reconstruction Surgery”. MLB Trade Rumors. 2024年2月26日閲覧。
- ^ “Royals' Jake Brentz: Suffers season-ending lat strain”. CBSSports.com (2023年8月25日). 2024年2月26日閲覧。
- ^ “Royals' Jake Brentz: Departs 40-man roster”. CBSSports.com< (2024年6月24日). 2025年8月25日閲覧。
- ^ Darragh McDonald (2024年8月28日). “Royals Outright Jake Brentz”. MLB Trade Rumors. 2025年8月25日閲覧。
- ^ Anthony Franco (2024年10月15日). “Eight Players Elect Free Agency”. MLB Trade Rumors. 2025年8月25日閲覧。
- ^ Nick Deeds (2024年12月7日). “Rays Sign Jake Brentz To Minor League Deal”. MLB Trade Rumors. 2025年8月25日閲覧。
- ^ Anthony Franco (2025年3月14日). “Rays Release Jake Brentz”. MLB Trade Rumors. 2025年8月15日閲覧。
- ^ Brett Taylor (2025年6月16日). “Chicago Cubs Sign Lefty Jake Brentz”. Bleacher Nation. 2025年8月25日閲覧。
- ^ “Former Royal Jake Brentz Returns To Monarchs”. Kansas City Monarchs (2025年8月15日). 2025年8月25日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- Jake Brentz stats MiLB.com
- Jake Brentz (@jbrentz24) - Instagram
- ジェイク・ブレンツのページへのリンク