シーク教徒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/05 14:28 UTC 版)
ムガル帝国時代に成立したシーク教を信仰するシク教徒は、教徒社会全体で Singh (獅子) という名を付けることになっており、普通は中間名として、氏族名の前に置いて用いられるが、氏族名を用いないシーク教徒もいて、その場合 Singh は唯一の副名となる。あるいは、個人名や家族名の最後に -singh を付加することもある。この名は、いかなるカーストによっても出身地によっても差別されないという、シーク教徒の信仰に起源を辿ることのできるものである。ちなみにシーク教徒は女性にも男性と同じような名前をつけるため、パンジャーブ人女性で男性のような名前を持つ物がいればその者はシーク教徒であることがうかがい知れる。 インドの元大統領 Zail Singh は、シーク教徒の学者であった。 クリケット選手の Navjot Singh Sidhu も、シーク教徒である。 ただし、この Singh は、北インドではヒンドゥー教徒によっても副名として好んで用いられる。 シーク教徒の女性は、Kaur(姫・雌獅子)という名を副名として用いている。 芸能人の中にはSinghやKaurを省いて名と氏族名のみを名乗る者が多い。例えば、歌手のSurjit Bindrakhiaの本名はSurjit Singh Bindrakhia、女優のParminder Nagra(パーミンダ・ナーグラ)の本名はParminder Kaur Nagraである。
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