シラスタチンとは? わかりやすく解説

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シラスタチン

分子式C16H26N2O5S
その他の名称シラスタチン、Cilastatin、(Z)-7-[[(R)-2-Amino-2-carboxyethyl]thio]-2-[[[(S)-2,2-dimethylcyclopropyl]carbonyl]amino]-2-heptenoic acid
体系名:(Z)-7-[[(R)-2-アミノ-2-カルボキシエチル]チオ]-2-[[[(S)-2,2-ジメチルシクロプロピル]カルボニル]アミノ]-2-ヘプテン酸


シラスタチン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/06 09:37 UTC 版)

シラスタチン
IUPAC命名法による物質名
臨床データ
Drugs.com 国別販売名(英語)
International Drug Names
MedlinePlus a686013
データベースID
CAS番号
82009-34-5 
ATCコード J01DH51 (WHO) (combination with imipenem)
PubChem CID: 5280454
IUPHAR/BPS英語版 5166
DrugBank DB01597 
ChemSpider 4940183 
UNII 141A6AMN38 
KEGG D07698  
ChEBI CHEBI:3697 
ChEMBL CHEMBL766 
化学的データ
化学式
C16H26N2O5S
分子量 358.45 g·mol−1
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シラスタチン(英:Cilastatin)はヒトの酵素デヒドロペプチダーゼを阻害する[1]

利用

デヒドロペプチダーゼは腎臓に存在する酵素で、抗生物質イミペネムを分解する機能がある。したがって、シラスタチンをイミペネムと一緒に静脈注射することで、イミペネムの分解を防ぎ、抗菌作用を長持ちさせることができる。

イミペネム単独でも有効な抗生物質であり、シラスタチンなしでも投与できる。シラスタチン自体には抗生物質活性はないが、ある種の細菌がもつ酵素、より正確にはカルバペネム系抗生物質に抗生物質耐性を付与する亜鉛依存性β-ラクタマーゼに対して活性があることが証明されている。この性質は、膜ジペプチダーゼ(MDP)、通常標的にされる化合物とCphA遺伝子が持つ細菌のメタロ-β-ラクタマーゼの物理化学的類似性によるものである[1]。シラスタチンと併用することで、薬物動態が変化し、イミペネムがより効果的になる。したがって、イミペネム・シラスタチンは、アモキシシリン・クラブラン酸と同様、よく使われる配合剤である。

脚注



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