サン・マルタン運河
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/18 04:40 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動サン・マルタン運河(サン・マルタンうんが、仏 : Canal Saint-Martin)はフランス、パリの運河である。全長4.55km。
概要
ウルク運河から続くラ・ヴィレット貯水池と、セーヌ川へ続くアルスナル港とを結んでいる。開通したのは1825年である。25mの高低差があるために9つの閘門がある。幅が狭いため当初はパリに飲料水を導くために使われたが、現在はレジャー用になっている。運河の一部は地下水路になっている。地下化でパリ11区内で交差する北側レピュビュリック大通りから南側バスティーユ広場南端にかけて、リシャール・ルノワール大通りが1862年に、11区北側でリシャール・ルノワールに接続するジュール・フェリー大通りが1907年にできた。
運河が地上に出ているところはパリ10区になり、ヴァルミー(河岸)通りとジュマペ(河岸)通りが運河両岸に沿って走り、ジュマペ側に有名な北ホテルがある(マルセル・カルネ監督の1938年の映画『北ホテル Hôtel du Nord 』に登場した)。また、シスレーの絵画の題材にもなっている。
サン・マルタン運河は1970年代の初め、4車線の都市高速道路を造るために無くなりそうになったが、すぐにこの計画は中止された。現在では河岸が整備されている。このエピソードについては映画『L'An 01』でふれられている。
交通
- メトロ 2,5,7bis線 ジョレス駅Jaurès下車
関連項目
サン・マルタン運河
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 02:09 UTC 版)
パリ東部セーヌ右岸を南北に流れる運河。セーヌ川に面したサン・マルタン運河の出入口はアルスナル港という。ここからバスティーユ広場を経て、運河は地下水道となる。10区に入ったあたりで運河は地上に顔を出す。この辺りには水位を上下するための水門(閘門)がいくつかある。10区の運河沿いにはかつて革製品などの町工場が多く並んでいたが、今はそれらの工場は衰退しており、徐々に再開発の動きが進んでいる。最近は、景観を生かしてレストランが並ぶ。10区と19区の境にある地下鉄2号、5号、7号線のジョレス駅およびスタリングラッド駅付近にあるラ・ヴィレット運河まで出たところで、サン・マルタン運河の名称は終わる。今はサン・マルタン運河を走る運搬船はほとんどないが、観光船が走っている。
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