サリゲニンとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 学問 > 化学物質辞書 > サリゲニンの意味・解説 

2‐ヒドロキシベンジルアルコール

分子式C7H8O2
その他の名称サリゲニン、サリチルアルコール、o-ヒドロキシベンジルアルコール、Saligenin、Salicyl alcohol、o-Hydroxybenzyl alcohol、2-Hydroxybenzenemethanol、ジアテシン、SAL、Diathesin、サリゲノール、Saligenol、o-オキシベンジルアルコール、ジアテジン、o-Oxybenzyl alcohol、Salicylic alcohol、2-(Hydroxymethyl)phenol、2-Hydroxybenzyl alcohol、o-Methylolphenol、o-メチロールフェノール、2-Hydroxymethylphenol、o-(Hydroxymethyl)phenol
体系名:o-(ヒドロキシメチル)フェノール、2-(ヒドロキシメチル)フェノール、2-ヒドロキシベンジルアルコール、2-ヒドロキシベンゼンメタノール、2-ヒドロキシメチルフェノール


サリチルアルコール

(サリゲニン から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/19 22:58 UTC 版)

サリチルアルコール
識別情報
CAS登録番号 90-01-7
日化辞番号 J4.312E
KEGG C02323
D05790
特性
化学式 C7H8O2
モル質量 124.14 g mol−1
外観 無色固体
密度 1.16g/cm3, 固体[1]
融点

83-87℃

関連する物質
関連物質 サリチル酸
サリシン
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

サリチルアルコール (Salicyl alcohol) またはサリゲニン (Saligenine) は、フェノール配糖体サリシンアグリコンで、1860年にサリシンの加水分解によって得られた有機化合物である。サリチルアルコールを酸化するとサリチル酸が得られる。

存在

サリシンの形でヤナギ科植物の樹皮に含まれる。

これらの植物を食べるハムシの一部には、サリチルアルコールオキシダーゼ (SAO) という酵素を持つものがいる。この虫の幼虫は、β-グルコシダーゼを用いて餌中のサリシンをサリチルアルコールとした後、SAOによって揮発性のサリチルアルデヒドを生産し、抗菌・防御物質として用いている[2]

合成

フェノールジクロロメタン水酸化ナトリウムの水溶液を作用させるとサリチルアルコールが得られる[1]

関連項目

参考文献

  1. ^ a b Merck Index 14th ed., 8325.
  2. ^ Roy Kirsch, Heiko Vogel, Alexander Muck, Kathrin Reichwald, Jacques M. Pasteels, and Wilhelm Boland (2011). “Host plant shifts affect a major defense enzyme in Chrysomela lapponica”. PNAS 108 (12): 4897-4901. doi:10.1073/pnas.1013846108. 




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「サリゲニン」の関連用語

サリゲニンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



サリゲニンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
独立行政法人科学技術振興機構独立行政法人科学技術振興機構
All Rights Reserved, Copyright © Japan Science and Technology Agency
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのサリチルアルコール (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS