サイドFIRE
英語:SideFIRE
「サイドFIRE」とは、「資産運用による不労所得に副業収入を加えて十分な生活資金を確保し、フルタイム勤務の生き方からリタイアすること」を意味する表現である。
「サイドFIRE」は、「FIRE(=Financial Independence , Retire Early。経済的な自立と早期退職)」から派生した概念である。FIREは、十分な資金を貯めて資産運用を行い、株式の配当金などの不労所得だけで生活が送れる状態にしてから、早期退職して仕事生活をリタイアする、というのあり方のことである。
FIREに憧れる人は多い。とはいえ、FIREを実現できるだけの資金を十分に貯めることはなかなか容易でない。
「サイドFIRE」は、完全に仕事を辞めるのではなく、副業程度の軽い仕事を続けて収入源を確保し、それによって半ばFIREを実現する、という考え方である。資産運用を主体とするため従来のフルタイム労働より軽い働き方で余裕のあるセミリタイア生活が実現できる。収入源が別途あれば、計画外の突然の出費などにも対応しやすくなる。
FIREを実現して完全にリタイアした場合、人によっては社会との接点が少なくなって辛さを感じることがある。サイドFIREは仕事を通じた人とのつながりが保たれるため、精神的な健全さ維持しやすい場合が多い。サイドFIREで副業に選ぶ仕事は、自分の好きなこと、やりたいこと、得意分野、やりがいの感じられることなどが推奨される。
FIREと同様、サイドFIREにも、資産運用が立ち行かなくなるリスクがある。身の回りで大きな出費が強いられて運用計画が破綻する可能性もあれば、不景気その他の社会情勢によって資産運用が計画通りに回らなくなる可能性もある。そのとき副業収入だけで生活していける保証があるわけではない。
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