コモンウェルス・カップとは? わかりやすく解説

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コモンウェルス・カップ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/20 22:52 UTC 版)

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コモンウェルス・カップ(2006年):試合後に集まる両チームの選手

コモンウェルス・カップThe Commonwealth Cup )は、アメリカ合衆国カレッジフットボールにおける定期戦のひとつ。バージニア・キャバリアーズ(バージニア大学)とバージニアテック・ホーキーズバージニア工科大学)との間で争われる試合である。

概要

この試合は毎年、基本的に感謝祭11月の第4木曜日)の週の土曜日に開催され、勝者は翌年の試合で「自慢する権利」(bragging rights )を手に入れる。

バージニア大学とバージニア工科大学(バージニア・テック)はともにバージニア州にある州立大学であるため、古くからライバル関係にある。両校が初めてフットボールで対戦したのは1895年にさかのぼり、1970年以降は毎年対戦している。しかし、このカップ自体は1996年に始まった比較的新しい対抗戦である。2004年にバージニア工科大学がビッグ・イーストからアトランティック・コースト・カンファレンスに移籍してからは、同じカンファレンスに所属しているため、両校の試合は重要性を増している。

現在は、2008年の試合に 17 - 14 で勝利したバージニア工科大学がカップを保有している。両校のコモンウェルス・カップでの通算成績は、バージニア工科大学 20勝、バージニア大学 3勝。それ以前の対戦も含めた通算成績は、バージニア工科大学 58勝、バージニア大学 37勝、引き分け 5となっている。

カップの名称は、バージニア州の正式名称であるコモンウェルス・オブ・バージニア(Commonwealth of Virginia )に由来している。

戦績

コモンウェルス・カップ
The Commonwealth Cup
月日 勝者 スコア 場所
1996年 11月26日 バージニア工科大 26 - 9 ブラックスバーグ
1997年 11月29日 バージニア大 34 - 20 シャーロッツビル
1998年 11月28日 バージニア大 36 - 32 ブラックスバーグ
1999年 10月2日 バージニア工科大 31 - 7 シャーロッツビル
2000年 11月25日 バージニア工科大 42 - 21 ブラックスバーグ
2001年 11月17日 バージニア工科大 31 - 17 シャーロッツビル
2002年 11月30日 バージニア工科大 21 - 9 ブラックスバーグ
2003年 11月29日 バージニア大 35 - 21 シャーロッツビル
2004年 11月27日 バージニア工科大 24 - 10 ブラックスバーグ
2005年 11月19日 バージニア工科大 52 - 14 シャーロッツビル
2006年 11月25日 バージニア工科大 17 - 0 ブラックスバーグ
2007年 11月24日 バージニア工科大 33 - 21 シャーロッツビル
2008年 11月29日 バージニア工科大 17 - 14 ブラックスバーグ
2009年 11月28日 バージニア工科大 42 - 13 シャーロッツビル
2010年 11月27日 バージニア工科大 37 - 7 ブラックスバーグ
2011年 11月28日 バージニア工科大 38 - 0 シャーロッツビル
2012年 11月24日 バージニア工科大 17 - 14 ブラックスバーグ
2013年 11月30日 バージニア工科大 16 - 6 シャーロッツビル
2014年 11月28日 バージニア工科大 24 - 20 ブラックスバーグ
2015年 11月28日 バージニア工科大 23 - 20 シャーロッツビル
2016年 11月26日 バージニア工科大 52 - 10 ブラックスバーグ
2017年 11月24日 バージニア工科大 10 - 0 シャーロッツビル
2018年 11月23日 バージニア工科大 34 - 31 ブラックスバーグ

ボルチモアワシントンインターナショナルターフカップ

(コモンウェルス・カップ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/20 09:33 UTC 版)

ボルチモアワシントンインターナショナルターフカップ
Baltimore Washington International Turf Cup
競馬場 ピムリコ競馬場
創設 2005年
2023年の情報
距離 芝1マイル(2016年-)
格付け L(2024年-)[1]
賞金 賞金総額20万ドル(2016年-)
出走条件 サラブレッド3歳以上(2011年-)
出典 [2]
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ボルチモアワシントンインターナショナルターフカップ Baltimore Washington International Turf Cup)はアメリカ合衆国ピムリコ競馬場1マイルで施行する競馬リステッド競走である。かって国際競走として名の知られたワシントンDCインターナショナルの名を引き継いでいる[3]

概要

2005年コロニアルターフカップ (Colonial Turf Cup) の名で「グランドスラム・オブ・グラス」の第1戦目としてコロニアルダウンズ競馬場において創設された競走である[4]。アメリカの芝路線に参入の余地があるとの想定が当たり2007年にグレード3、2009年にグレード2と順調に昇格していたが、2010年にグランドスラム・オブ・グラスが打ち切られる[5]

2011年にはバージニアダービー英語版の勝馬がコロニアルダウンズ競馬場に戻る機会を作るための実験的な取り組みとして3歳のみから3歳以上に競走条件が見直され、この変更によりグレードを失う[6]2013年にグレード2に復帰したが、開催地であるコロニアルダウンズ競馬場の閉鎖にともない2014年は中止された。

州内の開催地を失ったバージニア州の競馬団体は2014年から州を越えたメリーランド州ローレルパーク競馬場において5つのバージニア産駒限定競走を主催することとなり[7]2015年には「コモンウェルスデー」と銘打った開催において本競走がコモンウェルスカップ (Commonwealth Cup) の名で再開される[† 1]2015年には距離を現行の1マイルに短縮し名称をコモンウェルスターフカップ (Commonwealth Turf Cup) に変更しつつ施行された[8]2017年からは名称をかって当地で開催されていたワシントンDCインターナショナルにちなんだボルチモアワシントンインターナショナルターフカップに変更し、バージニア州の競馬団体主催ではなくなったうえで「クラスオンザグラス」開催のメインレースとして施行されるようになる[9]

2018年にはグレード3に降格となり、コモンウェルスデーとは異なる日程で施行された[† 2]2020年新型コロナウイルス流行による中止[11]を経て、2021年からはメリーランド州内のピムリコ競馬場で施行されている[3]

歴史

  • 2005年 出走条件3歳の芝1マイル3/16で施行されるリステッド競走としてコロニアルターフカップの名で創設。
  • 2007年 グレード3に昇格。
  • 2009年 グレード2に昇格。
  • 2011年 出走条件を3歳以上に変更し、条件変更によりリステッド競走となる[6]
  • 2013年 グレード2に復帰。
  • 2014年 コロニアルダウンズ競馬場の閉鎖にともない中止。
  • 2015年 ローレルパーク競馬場において競走距離を1マイル1/8に短縮し、コモンウェルスカップの名で再開。
  • 2016年 施行距離を芝1マイルに短縮し、名称をコモンウェルスターフカップに変更。
  • 2017年 名称をボルチモアワシントンインターナショナルターフカップに変更。
  • 2018年 グレード3に降格。
  • 2020年 新型コロナウイルス流行の影響により中止[11]
  • 2021年 開催地をピムリコ競馬場に変更。
  • 2024年 リステッドに降格[1]

歴代優勝馬

※下記表の距離についてはマイル換算で記載

回数 施行日 競馬場 距離 優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師 賞金総額
第1回 2005年6月25日 コロニアルダウンズ 1+316 English Channel 牡3 1:56.37 J.R.Velazquez T.A.Pletcher 50万ドル
第2回 2006年6月24日 コロニアルダウンズ 1+316 Showing Up英語版 牡3 1:52.98 C.H.Velasquez B.Tagg英語版 100万ドル
第3回 2007年6月16日 コロニアルダウンズ 1+316 Summer Doldrums 牡3 1:55.68 J.Lezcano英語版 R.A.Violette,Jr. 75万ドル
第4回 2008年6月21日 コロニアルダウンズ 1+316 Sailor's Cap 牡3 2:04.42 A.Garcia J.J.Toner英語版 60万ドル
第5回 2009年6月20日 コロニアルダウンズ 1+316 Battle of Hastings 騸3 1:57.79 T.Baze英語版 J.Mullins英語版 50万ドル
第6回 2010年6月19日 コロニアルダウンズ 1+316 Paddy O'Prado英語版 牡3 1:54.20 K.J.Desormeaux D.L.Romans英語版
第7回 2011年6月18日 コロニアルダウンズ 1+316 Rahystrada 騸7 1:54.68 S.Russell B.G.Hughes
第8回 2012年6月16日 コロニアルダウンズ 1+316 Turbo Compressor 牡4 1:55.15 J.Bravo英語版 T.A.Pletcher
第9回 2013年6月22日 コロニアルダウンズ 1+316 London Lane 騸6 1:55.94 H.Karamanos L.E.Murray 30万ドル
第10回 2015年9月19日 ローレルパーク 1+18 Mr Speaker 牡3 1:47.77 J.L.Ortiz C.R.McGaughey III 25万ドル
第11回 2016年9月24日 ローレルパーク 1 Blacktype 騸5 1:33.43 T.McCarthy C.Clement英語版 20万ドル
第12回 2017年9月30日 ローレルパーク 1 Projected 騸5 1:34.25 N.Juarez C.C.Brown
第13回 2018年9月29日 ローレルパーク 1 Doctor Mounty 牡5 1:41.78 F.Boyce C.R.McGaughey III
第14回 2019年9月21日 ローレルパーク 1 Caribou Club 騸5 1:33.35 F.Lynch T.F.Proctor英語版
第15回 2021年7月24日 ピムリコ 1 Field Pass 牡4 1:35.12 V.R.Carrasco M.J.Maker英語版
第16回 2022年9月10日 ピムリコ 1 Set Piece 騸6 1:35.70 S.Russell B.H.Cox英語版
第17回 2023年9月16日 ピムリコ 1 Highestdistinction 騸6 1:36.63 J.Rendon L.Schultz

脚注

注釈

  1. ^ コモンウェルスデーでは本競走とコモンウェルスダービー(バージニアダービーを改名)、コモンウェルスオークス英語版(バージニアオークスを改名)の3重賞とバージニア産駒限定競走が行なわれた[8]
  2. ^ コモンウェルスデーについては翌年のコロニアルダウンズ競馬場の再開準備にともないダービーとオークスの2重賞は2年連続での中止でなければグレードが維持できるため行わず[5]、バージニア産駒限定競走のみ実施された[10]

出典

各回競走結果の出典

参考文献

ウェブサイト



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