コノハガニとは? わかりやすく解説

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木葉蟹

読み方:コノハガニ(konohagani)

クモガニ科カニ

学名 Huenia proteus


コノハガニ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/24 06:45 UTC 版)

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コノハガニ
分類
: 動物Animalia
: 節足動物Arthropoda
亜門 : 甲殻亜門 Crustacea
: 軟甲綱 Malacostraca
: 十脚目 Decapoda
亜目 : エビ亜目 Pleocyemata
下目 : カニ下目 Brachyura
上科 : クモガニ上科 Majoidea
: モガニ科 Epialtidae
: コノハガニ属 Huenia
: コノハガニ H. heraldica
学名
Huenia heraldica
(De Haan, 1837)[1]
シノニム

Huenia proteus[2]

和名
コノハガニ

コノハガニ(木の葉蟹、学名:Huenia heraldica) は、十脚目・モガニ科に分類されるカニの一種。

分類

1837年、ウィレム・デ・ハーンは日本動物誌において Maja (Huenia) heraldicaMaja (Huenia) elongata の2種を新種として記載した。しかし後に、この2種は同一種であり M. (H.) heraldica が雌、M. (H.) elongata が雄であることが判明した。このため1839年、デ・ハーンはM. (H.) proteusを新たに本種の学名とした。だが、国際動物命名規約では1839年の記載は無効であり、M. (H.) heraldicaM. (H.) elongata のどちらかを有効名としなければならなかった。1987年にこの作業が行われ、Huenia heraldica が本種の正式な学名となった。なお、この間にHuenia亜属は属に昇格されている[2]

分布

インド洋、南太平洋オーストラリア紅海ハワイに分布する[3]

特徴

水深3-140mのサンゴ礁や岩礁、砂礫底など藻類や海草が生えている場所に生息する。

甲長3cmほど。体色は緑色・褐色・紅色とさまざまで、額に海藻をくっつけることもあり、藻類や海草に紛れ込むと発見は難しくなる。背負う海藻はサボテングサ属であることが多い[4]。オスとメスとで甲の形が異なり、オスは二等辺三角形となる。

主に夜に活動する。

近縁種にナガイコノハガニHuenia nagaiiやトヨシオコノハガニHuenia toyoshioaeがいる。

寄生虫としてフクロムシ属の1種Sacculina pulchellaが知られている[5]

参考文献

  1. ^ WoRMS
  2. ^ a b ホルトイス L. B., 酒井勝司「コノハガニの学名について」『甲殻類の研究』第16巻、日本甲殻類学会、1987年、 15-18頁、 doi:10.18353/rcustacea.16.0_15ISSN 02873478NAID 110002698300
  3. ^ 峯水亮(著者) 武田正倫・奥野淳兒(監修)『ネイチャーガイド 海の甲殻類』文一総合出版、2000年11月1日。 ISBN 4-8299-0164-0
  4. ^ http://www-eve.ucdavis.edu/stachowicz/papers/Hultgren_Stachowicz_2011_BookChapter.pdf
  5. ^ http://www.dwc.knaw.nl/DL/publications/PU00018863.pdf

関連項目

外部リンク



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