クネダギウス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/07 00:09 UTC 版)
クネダギウス Cunedagius |
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伝説的ブリテン王 | |
在位 | 紀元前850年前後 |
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子女 | リウァッロ |
父親 | コーンウォール公ヘンウィン |
母親 | レイルの娘リーガン |
クネダギウス(Cunedagius、ウェールズ語:Cunedda[1])は、年代記編纂者ジェフリー・オブ・モンマスの『ブリタニア列王史』に語られている、ブリトン人の伝説的王である[2]。
彼はコーンウォール公ヘンウィンと レイルの娘リーガンの息子である。
レイルの孫クネダギウスは、叔母コーデリアの統治を軽蔑した。彼のいとこマルガヌスの助けを借り、コーデリアから王国を奪取し、その半分を統治した。コーデリアの自殺後、クネダギウスはハンバー川の南西地域のブリテンを統治した[3]。
彼らがブリテンを分割した2年後、マルガヌスはコーンウォールへ侵攻し、その領土の多くを破壊した。クネダギウスはマルガヌスと戦場で会い、彼を打ち負かした。マルガヌスはウェールズで追いつめられるまでブリテン中を逃げ回った。クネダギウスは彼を殺し、全ブリテンの王となった。彼はブリテンを33年間統治し、彼の息子リヴァッロに王位を継がせた[3]。
ジェフリーはクネダギウスの統治はユダヤ人の預言者イザヤの活躍やロームルスとレムスによるローマ創設を同時期と考えている[3]。
後の伝統
クネダギウスとマルガヌスの闘いは、トーマス・ノートンとトマス・サックヴィルの戯曲『ゴーボダック』の中で、内乱の可能性に対する警告として2度登場する。
脚注
参考文献
- ブリタニア列王史(訳:瀬谷幸男、南雲堂フェニックス)
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