クッキー (オウム)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/22 16:37 UTC 版)
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クッキー (2008年)
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生物 | クルマサカオウム (Lophochroa leadbeateri) |
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性別 | オス |
孵化 | 1933年6月30日 タロンガ動物園 (オーストラリア) |
死没 | 2016年8月27日 (83歳) アメリカ合衆国ブルックフィールド動物園 (英語) (イリノイ州) |
著名な要素 | 飼育下でもっとも長命なオウム科のオウム |
飼い主 | ブルックフィールド動物園 |
クッキー (Cookie (英) 1933年6月30日 – 2016年8月27日) はオスのクルマサカオウムで、アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ市近郊のブルックフィールド動物園 (Brookfield Zoo) で飼育された。同種の鳥類では異例の長命を記録[1]、2015年6月に82歳になると飼育下のオウムで最高齢に達したとされた[2][3]。また鳥類の寿命の記録でもいちばん長生きの一羽に当たり[4][5]、世界で最も高齢のオウムとしてギネス世界記録の認定を受ける[6]。
動物園が飼うクルマサカオウムで次に年齢が高い個体は、イギリスの施設 (Paradise Wildlife Sanctuary) にいるメス31歳であった[3]。民間団体世界オウム基金 (World Parrot Trust) の発表では、人が飼う場合の寿命は長くて平均40–60歳とされる[7]。
飼育記録
ブルックフィールド動物園のクッキーは2016年時点で、開園当時から飼われてきた唯一の生き物である。1934年にオーストラリアのニューサウスウェールズ州タロンガ動物園からブルックフィールド(英語)の動物園に購入され、その年に1歳になった[8]。
高齢に達するとヒトも動物もかかりやすい疾患として変形性関節症ならびに骨粗相症が知られており、クッキーは2007年に両方を発症していると診断されると治療と栄養改善がほどこされた[8]。ただ骨粗相症の原因には、オウムの必須栄養素の充分な知識がなかった時代に40歳前後まで種子のみ与えた影響が出た模様である[9]。
体調管理のため来園者への展示は週末に限定する時期を経て、2009年に「引退」を迎える。展示ケージに移さない日はクッキーの食欲が回復し態度がいきいきして、ストレスが下がった様子を職員が観察した結果である。そこで同園「木で暮らす鳥の家」Perching Bird House 棟の飼育員室に設けた生活スペースで日々を送らせ、毎年6月恒例のクッキーの誕生祝いなど特別な機会のみ展示することになった[3]。高齢ではあっても2013年時点までは健康状態は落ち着いていると思われていた[10]。
83歳を過ぎた2016年8月27日に死亡[11] 、ブルックフィールド動物園は記念像の除幕式を翌2017年9月に催している[12]。
脚注
- ^ “Cookie the Cockatoo turns 79” (英語). WGN News. 2012年7月7日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “Happy 82nd Birthday, Cookie!” (英語). Brookfield Zoo. 2015年7月3日閲覧。
- ^ a b c “Cookie Cockatoo "Retires"” (英語). Chicago Zoological Society. 2009年10月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年12月19日閲覧。
- ^ “Longevity, ageing, and life history of Cacatua leadbeateri” (英語). The Animal Ageing and Longevity Database. 2011年3月10日閲覧。
- ^ ナショナル ジオグラフィック協会 (2014年2月7日). “最も高齢な動物たち、6つの例” (日本語). natgeo.nikkeibp.co.jp. 日経ナショナル ジオグラフィック社. 2019年12月20日閲覧。
- ^ “Oldest parrot - living” (英語). Guinness World Records. 2015年7月3日閲覧。
- ^ “Major Mitchell's Cockatoo (Cacatua leadbeateri)” (英語). World Parrot Trust. 2009年12月23日閲覧。
- ^ a b Stach (2009年10月1日). “Zoo's oldest resident retires at 76” (英語). Riverside/Brookfield Landmark. 2009年12月19日閲覧。
- ^ Tanner, Lindsey (2008年4月17日). “Zoo Beasts Must Battle the Bulge, Too” (英語). FOX News. オリジナルの2008年3月22日時点におけるアーカイブ。 2009年12月19日閲覧。
- ^ “Meet our oldest animals in Chicago” (英語). Chicago Tribune. (2013年11月7日)
- ^ “Cookie the Cockatoo at Brookfield Zoo dies” (英語). Chicago Tribune. 2016年8月29日閲覧。
- ^ Ruppenthal, Alex (2017年9月21日). “Brookfield Zoo to Unveil Statue of Beloved Cookie the Cockatoo” (英語). WTTW Chicago 2018年7月4日閲覧。
関連項目
- クルマサカオウム (英語版ウィクショナリー)
外部リンク
- Cookie "Retires" at Brookfield Zoo — Chicago Zoological Society - YouTube クッキー引退のご挨拶 (ブルックフィールド動物園)(英語)
「クッキー (オウム)」の例文・使い方・用例・文例
- クッキー1焼き分
- その箱にはクッキーがいっぱい詰まっていた
- あのクッキーを食べようよ.腹ぺこだよ
- チョコチップクッキー
- 彼はクッキーを全部平らげた
- このクッキーを入れておく物が欲しい
- クッキーを焼く
- ぱりぱりするクッキー
- 私たちで1袋のクッキーを分けた
- クッキーかキャンディーのどちらかをあげるよ
- 「クッキーはいかがですか」「では,少しだけください」
- メイはその犬にクッキーをやった
- 彼女が焼いたクッキーが回された
- ここには3個しかクッキーが残っていないよ.君は何個食べたんだい?
- クッキーがオーブンからこんがり焼けて出てきた
- そのクッキーを食べないで
- 私はメアリーの誕生日に自家製のクッキーをプレゼントしようと思っている
- レシピだとクッキーを30分焼かなければいけない
- そのスーパーマーケットではキャンディ-,クッキー,ケーキを売っている
- ショウガ入りクッキー
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