キューの応用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/27 17:26 UTC 版)
「キュー (コンピュータ)」の記事における「キューの応用」の解説
メッセージキュー: 通信のために使用されるメッセージのキュー。 UNIXでは、msgsnd および msgrcv システム・コールにより、それぞれデータを送信および受信できる。データを送信する先は同じプロセスであってもよいし、他のプロセスであってもよい。 Microsoft Windowsでは、メッセージループを持つスレッドあるいはプロセスにイベントを送信するのに用いられ、イベント駆動型プログラミングを実現している。特にGUIアプリケーションで必須であり、プログラムは受信したイベントメッセージを1つずつメッセージループ内で取得し、適切なプロシージャ(イベントハンドラー)に配送し、イベントに対応する動作を実行する。メッセージ情報はMSG構造体によるインターフェイスを介して提供される。 コマンドキュー: ソフトウェアまたはハードウェアに複数のコマンド(命令)を送信して非同期実行させるためのキュー。 例えばグラフィックスハードウェア (GPU) との双方向通信には時間がかかるので、スループットを向上するためにほとんどの描画命令は応答が不要な単方向形式となっており、いったんコマンドキューにキューイングされ、まとめて非同期にバッチ処理される。 コマンドキューはデバイスドライバーまたは上位レベルのAPIやミドルウェア層で実装してあり、アプリケーション側では意識しないで済むこともあるが、下位レベルのAPIではアプリケーション側で明示的にコマンドキューを利用することもある。
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