キツネの記憶力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 13:49 UTC 版)
キツネは食べきれないネズミを埋める習性があるが、飼いならされた複数の個体を使った実験により、翌日90%の確率で掘り出すことに成功したことが確認されている。埋めたキツネと別の個体が最初のキツネが埋めた発見する割合は25%程度に低下し、同じ個体でも、埋めた穴の2-3メートル横に別のネズミを埋めると発見率が25%に低下することから、嗅覚ではなく、キツネは埋めた獲物の穴をかなり正確に記憶しているといわれている。また、ニフという雌の個体は、自分が埋めた穴のネズミを食べた後、尿のマーキングで穴の登録を解除する方法で二度と同じ穴を掘り返さなくなり、事前に穴のネズミを盗んでおくと、数日に渡って同じ穴を掘り返す行動が見られた。さらに好みの異なる餌を使った実験で、ニフには穴の場所を記憶するだけでなく、中の獲物の種類まで記憶する能力があることが示されている。
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