ガスハンドラー Gas Handler
最近の大水深化に伴って開発されたシステムである。水深が深くなると,ライザー内に侵入したガスの膨張が激しく,ダイバータシステムを用いて,出来るだけ孔内に背圧を掛けないで侵入ガスを排出する方法では制御が困難となる。ライザーの長さが,2,000m,3,000mと長くなると,それだけで通常の坑井深度に相当し,通常坑井の中で起るのと同様のガス膨張がライザーの中で発生する。 そこで坑井全体のうちライザー部分単独で,圧力コントロールシステムを可能とするシステムとして,開発されたのがガスハンドラーシステムである。ライザー上端部(テレスコピックジョイントより下)に,簡易のBOP(ガスハンドラー)を設けてライザー内アニュラス部を密閉し,チョークラインに相当するガスハンドラーブリードオフホースを通してライザー内流体をチョークマニフォールドに導く。チョーク操作によりライザー内に背圧を与えて,ガスの膨張を制御しながら,安全にガスを排出するシステムである。 ガスハンドラーは,ライザー本管と同等の内径を持つアニュラータイプBOPと同形のものである。ガスハンドラー下部の開口部より,バルブを介してブリードオフホースが接続されている。ブリードオフホースは,チョークマニフォールドに接続される。 | |||
分野 | 新技術 | ||
同義語 | |||
関連用語 | アニュラータイプBOP | ||
類似語 | |||
略語 | |||
| |||
- ガスハンドラーのページへのリンク