ガイ・ロジャースとは? わかりやすく解説

ガイ・ロジャース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/20 02:04 UTC 版)

ガイ・ロジャース
Guy Rodgers
テンプル大学でのロジャース
(1958年)
故人
国籍 アメリカ合衆国
生年月日 1935年9月1日
没年月日 (2001-02-19) 2001年2月19日(65歳没)
出身地 ペンシルベニア州フィラデルフィア
身長(現役時) 183cm (6 ft 0 in)
体重(現役時) 84kg (185 lb)
キャリア情報
高校 ノースウェスト高等学校
大学 テンプル大学
ドラフト 1958年 地域指名
プロ選手期間 1958年–1970年
ポジション PG
背番号歴 25, 5
経歴
19581966 フィラデルフィア / サンフランシスコ・ウォリアーズ
19661967 シカゴ・ブルズ
1967–1968 シンシナティ・ロイヤルズ
19681970 ミルウォーキー・バックス
受賞歴
Stats  Basketball-Reference.com
Stats  NBA.com
バスケットボール殿堂入り選手 (詳細)

ガイ・ウィリアム・ロジャース・ジュニア (Guy William Rodgers Jr., 1935年9月1日 - 2001年2月19日) は、アメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア出身の元プロバスケットボール選手。身長183cm、体重84kg。ポジションはポイントガードNBAフィラデルフィア/サンフランシスコ・ウォリアーズでキャリアの大半を過ごし、アシスト王を2度獲得した。

来歴

テンプル大学時代に2度のオールアメリカに選ばれたロジャーズは、1958年のNBAドラフトでフィラデルフィア・ウォリアーズから地域指名(地元選手を指名できる制度)を受けてNBA入りし、ルーキーイヤーからチームの司令塔としてプレイし、このシーズンは10.7得点、5.8アシストを記録した。2年目の1959-60シーズンにはウィルト・チェンバレンが加入。リーグ史上でも一、二を争う得点能力を持つチェンバレンをフィニッシャーに迎えたロジャーズのアシスト数は飛躍的に伸び、このシーズンは7.1、翌シーズンは8.7アシストを記録する。チームもイーストを代表する強豪チームとなったが、プレーオフでは宿敵ボストン・セルティックスの前に涙を呑むシーズンが続いた。さらにセルティックスにはボブ・クージーが所属しており、ロジャーズはアシスト王レースでクージーに後一歩及ばず、毎シーズンアシスト王ランキング2位の成績に終わっていた。

ウォリアーズがフィラデルフィアからサンフランシスコに拠点を移した1962-63シーズン、ロジャーズは13.9得点、10.4アシストと初めて平均アシストが二桁を突破し、通算825アシストはリーグ1位となり、ようやくクージーを抑えて初のアシスト王に輝いた。またこのシーズンの3月14日に行われたセントルイス・ホークス戦では当時クージーが保持していたNBAの1試合最多アシスト数に並ぶ28アシストを記録した。しかし1963年にはオスカー・ロバートソンが登場し、今度はアシスト王レースでロバートソンの後塵を拝するようになった。1964年にチェンバレンがウォリアーズを去り、チームはリック・バリーネイト・サーモンドら若手選手中心にシフトしたため、ロジャーズは1965-66シーズンにキャリアハイとなる18.6得点、10.7アシストを記録しながらも8シーズン過ごしたウォリアーズから去ることになった。

1966年エクスパンションにより、ロジャースはエクスパンション・ドラフトに掛けられ、新しく誕生したシカゴ・ブルズに移籍することになった。新規チームでは唯一30歳を超すベテラン選手だったロジャースはチームを牽引する中心選手として活躍し、18.0得点、11.2アシストを記録してロバートソンを抑えて2度目のアシスト王に輝いた。シーズン通算908アシストは当時のNBAの新記録であり、またブルズのフランチャイズ記録として2008年現在も破られていない。チームも創部1年目にしてプレーオフに進出し、ロジャースは新天地で好スタートを切ったかに見えたが、翌シーズンには開幕4試合でロバートソンが所属するシンシナティ・ロイヤルズにトレードされた。

ロイヤルズにはロバートソンが居るため同じポジションのロジャースには出場時間が割かれず、このシーズンはキャリア最低の5.1得点、4.8アシストに終わった。オフにはロイヤルズを去り、ミルウォーキー・バックスに移籍。ここでロジャースはキャリアを復活させたが、バックスでの2年目となる1968-69シーズンに34歳となったロジャースは、このシーズンを最後に現役から引退した。

NBA通算成績は12シーズン892試合の出場で、通算10,415得点、6,917アシスト、平均11.7得点、7.8アシストだった。

主な業績
  • オールスター 1963年, 1964年, 1966年, 1967年
  • アシスト王 1963年, 1967年

個人成績

略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック  PPG  平均得点  太字  キャリアハイ
  リーグリーダー

NBA

レギュラーシーズン

シーズン チーム GP MPG FG% FT% RPG APG PPG
1958–59 PHW
SFW
45 34.8 .394 .545 6.2 5.8 10.7
1959–60 68 36.5 .389 .613 5.8 7.1 11.6
1960–61 78 37.2 .386 .687 6.5 8.7 12.8
1961–62 80* 33.1 .356 .665 4.4 8.0 8.2
1962–63 79 41.4 .387 .727 5.0 10.4* 13.9
1963–64 79 34.1 .365 .707 4.2 7.0 11.0
1964–65 79 34.2 .380 .686 4.1 7.2 14.6
1965–66 79 36.7 .373 .727 4.3 10.7 18.6
1966–67 CHI 81* 37.8 .391 .806 4.3 11.2* 18.0
1967–68 4 32.3 .296 .818 3.5 7.0 10.3
CIN 75 18.9 .355 .803 1.8 4.7 4.8
1968–69 MIL 81 26.6 .377 .793 2.8 6.9 10.3
1969–70 64 11.7 .356 .744 1.2 3.3 3.2
通算 892 32.1 .378 .721 4.3 7.8 11.7

プレーオフ

シーズン チーム GP MPG FG% FT% RPG APG PPG
1960 PHW
SFW
9 41.1 .360 .556 8.6 6.0 13.1
1961 3 40.3 .368 .550 7.0 5.0 17.7
1962 12 40.2 .359 .636 5.9 7.3 11.6
1964 12 34.9 .329 .702 4.8 7.5 12.3
1967 CHI 3 32.3 .375 .800 2.0 6.0 11.3
1970 MIL 7 9.7 .286 .750 0.6 3.0 2.4
通算 46 33.8 .350 .640 5.2 6.2 11.0

脚注

外部リンク





固有名詞の分類

アメリカ合衆国の男子バスケットボール選手 クリフ・ヘイガン  ジャマール・クロフォード  ガイ・ロジャース  エイブリー・ジョンソン  チャッキー・アトキンス
アメリカ合衆国のバスケットボール選手 ウィリス・リード  クリフ・ヘイガン  ガイ・ロジャース  エイブリー・ジョンソン  ブレビン・ナイト
シカゴ・ブルズの選手 マルティナス・アンドリウスケビシウス  ジャマール・クロフォード  ガイ・ロジャース  ヴィクトル・ハラッパ  オマール・アジク
シンシナティ・ロイヤルズの選手 ネイト・アーチボルド  ウェイン・エンブリー  ガイ・ロジャース  サム・レイシー  ボブ・クージー
フィラデルフィア・ウォリアーズの選手 ウッディ・ソウルズベリー  ポール・アリジン  ガイ・ロジャース  アンディ・フィリップ  ニール・ジョンストン
サンフランシスコ・ウォリアーズの選手 トム・メシェリー  ジェリー・ルーカス  ルディー・ラルッソ  ガイ・ロジャース  ネイト・サーモンド

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