カーボンファイバー
炭素繊維。アクリル繊維を焼いて炭化させてつくる。金属に比べて軽量、高強度、高剛性という特性をもつ。この繊維を束ねて編んだ布状の素材がクロス。クロスに各種樹脂を含浸させたものをプリプレグという。プリプレグの状態では軟らかい布状の素材だが、積層して高温高圧をかけると硬化する。クロスの編み方によって、さまざまな特性を示すので、使用箇所によってプリプレグを選び、積層する方向も変えるなどの工夫が行われる。アルミの5倍以上の強度をもつ反面、積層はほとんど手作業で手間がかかり難しいうえ、強度限界を超えると突然破壊するという特性があるため、レーシングカーの分野で用いられるようになったのは1980年代に入ってからのこと。現在はモノコックフレームのほか、ボディカウル、ブレーキディスクおよびパッド、クラッチプレートなどに広く用いられる。
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