カヤパによる裁判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 15:34 UTC 版)
アンナスの予備審問の間に、サンヘドリンが召集されて、律法学者、長老たち、祭司長たちがあつまり、大祭司カヤパを議長にして、サンヘドリンが開かれた。彼らは、イエスが神を冒涜した容疑を立証しようとして証拠を求めた。 イエスが神殿を壊して、三日で立て直すということを二人の人が証言した。しかし、この件について証言は一致せず、有罪は立証できなかった。その時、大祭司カヤパが、不利な証言に対して、イエスに反証するように求めた。しかし、イエスは黙秘した。そこで、カヤパはイエスに「神の子キリスト」であるかどうかという質問をした。イエスはそれに対して、自らが権威をもって人間を裁くために天から地上に戻ってくる神であること意味する答えをした。 それを、聞いたカヤパは自分の衣を引き裂いて、イエスが神を冒涜したことを宣言した。そして、それをサンヘドリンの議員全員が聞いていたので、冒涜を立証する証人が必要なく、すぐに判決を下すように求めた。議員は一致して、死刑に相当すると答えた。 その後、神殿警察がイエスの権威を失墜させるために、イエスを取り囲んでつばきをかけたり、こぶしで殴りつけたりして陵辱した。
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