カメガエルとは? わかりやすく解説

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カメガエル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/13 10:22 UTC 版)

カメガエル
カメガエル Myobatrachus gouldii
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 両生綱 Amphibia
: 無尾目 Anura
: カメガエル科 Myobatrachidae
: カメガエル属 Myobatrachus
Schlegel in Gray, 1850
: カメガエル M. gouldii
学名
Myobatrachus gouldii (Gray, 1841)
和名
カメガエル
英名
Turtle frog

カメガエルMyobatrachus gouldii)は、両生綱カメガエル科カメガエル属に分類されるカエル。本種のみでカメガエル属を構成し、カメガエル属はカメガエル科の模式属

分布

オーストラリア[2][3][4]西オーストラリア州南西部[1][5]

形態

体長6センチメートル[3][4]。頭部は小型[4]。前肢は大型で、指は幅広く鋤状になる[3]

卵は非常に大型で[1][5]、直径0.74ミリメートルとオーストラリアに分布する両生類では最大とされる[2]

生態

開けた森林や砂丘にある密生した藪地などに生息する[1][5]。主にシロアリ蟻塚の中で見つかることが多いが、倒木の下や岩の下で見つかることもある[1][5]。無尾目の構成種は通常後肢の突起を使って地中に潜るが、本種は前肢を使って頭から地中に潜ることができる[2][3]

食性は動物食で、シロアリを食べる[3][4]

繁殖形態は卵生。繁殖は降雨が引き金になり、大雨の後にオスは頭部だけを地表に出して鳴き声を上げる[1][5]。地下1-1.2メートルの深さに40個の卵を産む[5]。卵の中で幼生になり、変態して幼体になってから孵化する(直接発生[1][5]

脚注

  1. ^ a b c d e f g Jean-Marc Hero, Dale Roberts 2004. Myobatrachus gouldii. The IUCN Red List of Threatened Species. Version 2014.3. <http://www.iucnredlist.org>. Downloaded on 09 May 2015.
  2. ^ a b c 千石正一「オーストラリア紀行」『ハ・ペ・トロジー』第3号、誠文堂新光社2005年、10頁。
  3. ^ a b c d e 松井正文編著「地中生活に適応 スキアシガエル、カメガエル」「カエル目(無尾目の分類表)」『動物たちの地球 両生類・爬虫類2 スズガエル・ヒキガエル』第5巻98号、朝日新聞社1993年、45、64頁。
  4. ^ a b c d 松井正文「カメガエル」『小学館の図鑑NEO 両生類・はちゅう類』、小学館2004年、34頁。
  5. ^ a b c d e f g Myobatrachus gouldii. Citation: AmphibiaWeb: Information on amphibian biology and conservation. [web application]. 2015. Berkeley, California: AmphibiaWeb. Available: http://amphibiaweb.org/. (Accessed: May 9, 2015).

関連項目




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