カフジ油田採掘権失効(かふじゆでんさいくつけんしっこう)
「アラビア石油」のカフジ油田での原油採掘権の半分がなくなること
カフジ油田はペルシャ湾沖にあり、サウジアラビアとクウェートの両岸沖にまたがっている。このうち、今回期限切れとなるのはサウジアラビア沖の方である。これによって、アラビア石油はカフジ油田での原油採掘権の約半分を失う。
サウジアラビアは、契約更新の条件として、同国の鉄道計画への資金提供を要求してきた。しかしこの建設費は21億ドル(約2,400億円)にも上る。このため、税金でこれを拠出するには「国民の支持が得られない」(深谷通産相)として、政府は要求を退けてきた。
カフジ油田は日量約28万バレルの原油を産出、このうち、日本向けには日量約15万バレルを販売している。これが原油の全輸入量に占める割合では、4%弱である。このたびの権限失効で影響を受けるのはこの半分、原油輸入量に占める割合では約1.7%である。
(2000.02.29更新)
- カフジ油田採掘権失効のページへのリンク