オーストリア・ドイツ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 11:25 UTC 版)
「ヴァン・ド・パイユ」の記事における「オーストリア・ドイツ」の解説
シュトローヴァイン(Strohwein) ないしはシルフヴァイン(Schilfwein)はオーストリアのワインの格付けであるプレデカーツバインのうち、レーズンのように乾燥したブドウから造られる甘口のデザートワインであるストローワインに対して与えられる。ドイツ語で”Stroh”は「藁」、”Schilf”は「葦」を意味する。 シュトローヴァインやシルフヴァインにおいて、ムストのKMW糖度は最低でも25度が必要であり、これはオーストリアにおけるベーレンアウスレーゼの規定と同じである。これはオーストラリアのワイン法により定められている。加えて、ブドウは3か月以上、房ごと藁か葦でできたマットに乗せるかひもで吊り下げて乾燥させる必要がある。ただし、乾燥工程を開始して2か月以上経ち、ムストのKMW糖度が30度(トロッケンベーレンアウスレーゼの規定と同じ糖度)を超えたら、その時点でブドウを圧搾することが許されている。 ワイン法上、シュトローヴァインとシルフヴァインは同義語と扱われている。どちらの名称を使うかは、ブドウを乾燥させる際に藁と葦のどちらを用いたかではなく、その土地の伝統的な名称に応じて決められる。 格付けにシュトローヴァインを持つのはオーストリアだけであり、ドイツのワイン法には規定が無い。
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