オンライン激安問屋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 01:26 UTC 版)
ビジネスが軌道に乗り始めたころに、大手企業から依頼である商品を大量に輸入したが、突然の取引中止により過剰在庫を抱えることになった。この倒産の危機は乗り切ることができたが、「何故、大手企業のわがままな発注に振り回されて過剰在庫を抱える羽目に会い、倒産の危機に追い込まれなければならないのか」と憤りを感じた。一方で、倒産の危機を脱した経験から「在庫処理が上手な社長」という評判もあがり、在庫処理の相談も持ち込まれるようになった。 これらの経験から過剰在庫をなくすためのビジネスモデルの構築をはじめる。試行錯誤の末、1998年8月に、複数のメーカー、問屋、小売業などが参加して過剰在庫を処分できるオンラインマーケットの「オンライン激安問屋」を立ち上げた。 「オンライン激安問屋」のビジネスモデルが他の在庫品流通サイトと異なった点は、仲介サービスではなく一度在庫を引き取り、自社品として販売することとした所にあった。在庫を持つリスクを取ることで、在庫処分を望む売り手は匿名性を維持できた。買い手側も仕入先を一本化でき、荷受けや決済業務を簡素化できるメリットがあった。 またこの事業を始めるにあたり、2000年4月に、当時シンガポール・テレコムの会長で投資家のコ―・ブーン・フィーが4000万円、日本アジア投資や個人投資家などからも8000万円、合計1億2000万円を資金調達した。同年、「オンライン激安問屋」のビジネスモデルが 「日経インターネット・アワード2000」ビジネス部門 日本経済新聞社賞を受賞した。
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