オルローグカモメとは? わかりやすく解説

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オルローグカモメ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/18 07:01 UTC 版)

オルローグカモメ
オルローグカモメ Larus atlanticus
保全状況評価
NEAR THREATENED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: チドリ目 Charadriiformes
亜目 : カモメ亜目 Lari
: カモメ科 Laridae
: カモメ属 Larus
: オルローグカモメ
L. atlanticus
学名
Larus atlanticus
Olrog, 1958
和名
オルローグカモメ
英名
Band-tailed gull
Olrog's gull
Simeon's gull

オルローグカモメLarus atlanticus)は、チドリ目カモメ科カモメ属に分類される鳥類

分布

種小名「atlanticus」は「大西洋の」の意。

アルゼンチンウルグアイ南東部

アルゼンチンの大西洋岸でのみ繁殖する。

形態

全長50-56cm。翼開張130-140cm。体重0.9-1kg。胴体は白い羽毛で覆われる。翼は暗灰色の羽毛で覆われる。尾羽は白く、黒い横縞が入る。

嘴の色彩は黄色で、先端が赤と黒の斑紋が入る。虹彩は暗褐色。後肢の色彩は黄色。

幼鳥は全身が褐色の羽毛で覆われ、雨覆や風切羽が淡く縁取られる。繁殖羽は頭部が白い羽毛で覆われる。非繁殖羽は頭部が褐色の羽毛で覆われ、眼下部に三日月状の白い斑紋が入る。

生態

食性は動物食で、主に甲殻類カニ)や貝類イガイ)を食べるが、魚類、動物の死骸なども食べる。海岸やヨシ原を飛翔しながら獲物を探し、水面で獲物を掠め取ったり急降下して獲物を捕食する。

繁殖形態は卵生。集団繁殖地(コロニー)を形成する。海岸や三角州に窪みに草を敷いたり草を積み上げた様々な巣を作り、1回に2-3個の卵を産む。

人間との関係

ゴミ捨て場などで残飯を漁ることがある。

開発による生息地の破壊、食用としての卵の密猟などにより生息数は減少している。1992年における生息数は1,100-1,300ペアと推定されている。

脚注

参考文献

  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ3 中央・南アメリカ』、講談社2001年、192-193頁。

関連項目

  • カモメ属

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