オニクワガタ Prismognathus angularis
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 09:04 UTC 版)
「オニクワガタ属」の記事における「オニクワガタ Prismognathus angularis」の解説
おもに標高800-2000m付近の ブナ帯に生息するが、北海道では平地でもみられる。大型の雄でも25mm程度で、クワガタとしては小型の種。幼虫はブナ、ミズナラ、トチノキ、その他の広葉樹の湿気の多い柔らかい倒木を食べ、ほぼ1年かけて成長し、7月下旬頃蛹化、8-9月に羽化脱出して活動を開始する。活動を開始した成虫は殆ど何も後食せず、幼虫の食樹、産卵場所である倒木上を昼夜とわず歩き回り、交尾、産卵し、1-数週間で死亡する。灯火にもしばしば飛来する。他の多くのクワガタムシと異なり、羽化した成虫は全ての個体がそのシーズン中直ちに野外脱出、活動を行う。このため本種は、冬季に朽木で越冬する成虫が全く存在しない。
※この「オニクワガタ Prismognathus angularis」の解説は、「オニクワガタ属」の解説の一部です。
「オニクワガタ Prismognathus angularis」を含む「オニクワガタ属」の記事については、「オニクワガタ属」の概要を参照ください。
- オニクワガタ Prismognathus angularisのページへのリンク